裏千家の咄々斎(八畳の座敷)

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「咄々斎(とつとつさい)」

京都裏千家の茶室。

天保10年(1839年)の利休250年忌に際し、裏千家11代玄々斎(1810〜1877)が溜精軒などとともに造営していた「稽古の間」

それを安政3年(1856年)に宗旦200年忌を営むために改修されたのが、この「咄々斎」だそうです。「咄々斎」は宗旦(利休の孫)の号でもあります。

八畳本勝手の四畳半切(広間切)で、種々の稽古に適していることから茶道の稽古場として基本的な間取りともいえます。

正面に間口約7尺(約212cm)の床を構え、床脇は地板を敷いて踏込床のように見せています。上部には床の間落掛よりやや下の高さまで壁があり、落掛(下方の横材)には竹の壁留を入れています。

床柱は径六寸(約18cm)ほどもある太い五葉の松材で、大徳寺にあったそうです。床脇正面壁に開けられた縦長の大きい下地窓が、この無骨な床構えにマッチしています。

ここでは、毎年多くの著名人を招いて初釜(1月)が行われているそうです。

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