溜精軒(京都裏千家の茶室)

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「溜精軒(りゅうせいけん)」

京都裏千家に現存。

裏千家11代玄々斎(1810〜1877)は天保10年(1839年)、利休居士250回忌に際して、裏千家の大規模な増築を行った。

その玄々斎が好んだといわれるのがこの溜精軒で、裏千家最古の書院である寒雲亭と接しており、廊下の一部を囲ったような六畳敷で、逆勝手台目切りの茶室です。

床は亭主床の壁床。点前座の正面には丸太柱と袖壁が立ち、最下部には点前座から見たら風炉先窓があきます。下には無目敷居に接しています。

通常の下地窓が葭(よし)を用いるのとは異なり、廃物の古柄杓の柄を下地として利用しているので「杓の柄窓」と呼ばれているそうです。

その下地窓からやや上部に桑の一枚板を用いた大棚がつきます。ご覧のとおり、点前座廻りが密度濃い空間となっています。

裏千家ホームページによると、この茶席は除夜釜だけに使用されているそうです。

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