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2024年1月の記事一覧
国宝茶室 待庵(京都妙喜庵)
「待庵(たいあん)」
京都府大山崎町の妙喜庵にある茶室。
待庵は現存する最古の小間席であり、多数の茶室遺構の中でも類を見ない古い手法や部材を留めています。
江戸時代以来、侘び数寄の大成者・千利休の唯一の遺構と伝えられ、天正10(1582)年に豊臣秀吉が明智光秀と戦った山崎合戦の際、秀吉が利休に命じて造らせた茶室であるともされています。
書院との接続状況から現地で建造されたものではなく、別の
松向軒(京都大徳寺 高桐院)
「松向軒(しょうこうけん)」
京都大徳寺の高桐院にある茶室。
戦国時代に智将として名を馳せ、茶人としては利休七哲にも数えられる細川三斎の好みと伝えられます。
三斎は、七哲の中でも利休の茶を最も忠実に継承したとされています。
その時代の茶人が多数参加した豊臣秀吉主催の「北野大茶会」において、三斎は影向(ようごう)の松のそばに茶室をつくったそうです。
その茶室は茶会後、移築されたと伝えられま