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有楽の茶室

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織田信長の実弟・織田有楽は利休に茶の湯を学び、隠居後は一流の茶人として活躍。そんな有楽のつくった茶室は独創的です!
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2020年7月の記事一覧

有楽の茶室(京都二条屋敷)



「京都二条屋敷 二畳台目」

有楽の茶室。

大坂を去って京都に移り、京都二条に建てた屋敷にあったと伝わる席。

通常の二畳台目に下座床を構え、榑縁(くれえん)を付し、縁との境には二枚の明障子。

有楽はこのように、躙口からまず榑縁に上がり、それから座敷に上がる形を用いたそうです。榑縁は相伴席(織部の茶室・燕庵が有名)としても機能します。

利休の死後、武家社会における接客法の慣習を茶の湯にも

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