時短勤務を経ての気づき
時短勤務を5年経験しました。
それまではずっとフルタイム勤務でした。
現在はすでに、フルタイム勤務に復帰しています。
20年ほど組織で働く中で、私はずっと多数派の教員として働いてきました。特に若かったころは長時間労働もいとわず、仕事に全てをささげるような働き方をし、それを良しとしてきました。
バリバリ働き、組織に貢献する自分を自負していました(周囲や上司からの評価は別として)。
その働き方の方向転換を余儀なくされたのは、1人目を授かってからです。
産休・育休をいただき(これらを享受できるのも組織で働く良さですね。非正規雇用の場合難しいこともありますが)、復帰後は時短勤務をさせていただきました。
時短で復帰した当初は、私だけ職場を早く後にすることに罪悪感があり、時間が経ってもなかなか慣れることはありませんでした。
仕事量も配慮されていたので、肩身が狭いというのでしょうか。
毎日1人早く職場を出るときに、「この中で17時に職場を出られる人はいるのだろうか。いや、いないだろうな。」と後ろ髪を引かれるようでした。
時短勤務できることを周りに感謝しつつ、私自身は働き方の変化から大いに学ばせてもらいました。
仕事を始めてからはマジョリティとして、その後、時短勤務でマイノリティとして働く中で、いくつかの立場や働き方を組織の中で経験し、わたし自身のものの見方・考え方に変化がありました。
具体的には、時短勤務という少数派として働くことで、その働き方の難しさを体感しました(周りにはご迷惑をおかけしたことと思います)。
変わらず同じ働き方をしていたら、気づかなかった変化なのかもしれません。
組織の中で働き方を変えて勤務し続けたからこそ、私のものの見方や考え方に、広がりや深まりが生まれたと言えます。
相手の立場を想像することと、実際にその立場を経験することでは、天と地ほどの差があることに気づきました。
その立場になって初めて見える景色がありました。
フルタイムでも、時短勤務でも、非常勤でも(非常勤としての経験もしました)。
それぞれの立場での働き方を経験したからこその気づきを、これからも忘れずにチームとして高め合えたらと思います。
様々な立場での働き方や職員の多様性など、一人ひとりを尊重した働き方を目指して。
たとえ役職に就いていても、いなくても。
私は役職に就いたことがありませんでした!
なのでそこは想像力を働かせることにします。
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