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【女性の身体#04】子宮力を上げる!漢方の考えに基づいて

前回の#03 の続きです。
今回は、冷えをとるにはどうしたら良いかを、漢方の考え方に基づいてお話しさせて頂きます。

1.陰と陽の関係

漢方では、自然界のあらゆるものを「陰」と「陽」に分け、両者がバランスを取っていると考えます。

◉陽・・・温かい、太陽、男性、上半身、気
◉陰・・・冷たい、月 、女性、下半身、血、水

子宮は下半身にあるので、「陰」と捉えられ、月に満ち欠けと関係している生理のリズムにも陰の影響を受けます。つまり、女性はもともと「陰」に傾きやすく、陰は「冷え」を招くことから、女性は男性よりも冷えやすくなります。
冷えは子宮力を最も低下させる要因です。冷えていると、体内ではエネルギーをつくって体温を上げようとするため、体力を消耗します。そのため、疲れやすくなります。
こういったトラブルを防ぐには、身体を冷やさない&温めることが大切です。特に冷えやすい骨盤内の血流を良くすることは、子宮力を高め、全身の血の巡りも良くなり、冷えの改善に繋がります。

2.具体的対策

 *お風呂に浸かる

入浴は身体を清潔に保つだけでなく、身体を温める上で手軽で効果的な方法です。
ゆっくりお風呂に浸かると、心身が解放された気分になり、副交感神経がはたらくことで血管が広がり、血流が良くなります。
疲れが取れる、リラックス効果、水圧によるむくみ改善。
身体の真ん中に当たるおへそは、上半身と下半身、つまり、陽と陰のバランスを取る重要な場所です。ここをしっかり温めることで、効率よく骨盤内に伝わり、血流が良くなります。
入浴のタイミングは、睡眠の1時間くらい前に入るのがベスト。
・長く入るなら・・・38〜40℃
・冷え性なら・・・42 〜43℃
・のぼせるなら・・・半身浴もOK
・朝入るなら・・・いつもより少し熱めに

 *3つの首と腰を温める

身体の中で特に冷えやすのが、くびれている部分です。
血管や神経が集まって束になる場所であり、細い分血流が悪くなりやすいです。
末端まで十分な血流が送られなくなり、手足が冷えやすくなります。
特に首の後ろには、寒暖を感じるスイッチがあり、手首、足首、腰に加えて、季節を問わず温めておくことをおすすめします。
夏場に素足で外出する女性は少なくありませんが、これは冷えを招くだけでなく、子宮力を低下させ、不妊の原因にも繋がることがあるので注意が必要です。

 *白湯を飲む

冷たい水を飲むと、ダイレクトに胃を冷やし、小腸、大腸、子宮とその周辺の臓器にまで冷えが拡大します。
内臓は血液を集めて温めることで活動しているため、一気に温度が下がると機能も低下し、消化不良や新陣代謝の低下を招きます
白湯は体温と同じ35〜40℃くらいがベスト。水は陰ですが、沸騰させるとエネルギーを受けて陽に傾きます。

 *空き時間に運動

身体が動いている状態は陽にあたり、筋肉も使っているので血流UP。
だからといって、「運動しよう」と意気込みすぎるとそれもストレスになるので、日常生活の中でちょこっと動きをプラスするように心がけましょう。
最も簡単なのは、「歩く」こと。体内でも大きな筋肉が集中している脚だけでなく、腹筋や背筋も鍛えられるので、体温も上昇しやすくなります。
(例)窓を開けながら伸びをプラス、エレベーターの代わりに階段を使う、パソコンに疲れたら首や肩を回す

 *マッサージとストレッチ

足の裏は体重を一面で支えている大事な部分ですが、意外とケアを怠りがちなところ。かかとががさついている時は、子宮の血行が悪くなっているサインでもあります。
漢方ではかかとゾーンは子宮を反映していると考えます。
血行が良く健康であれば、足裏にもトラブルは生じませんが、身体のどこかで血流が滞っていると、それに対応したゾーンにも影響し、痛みやコリがあらわれます。
特に入浴時や入浴後にマッサージを行えば、気や血の巡りも促進されます。

 *きつく締め付ける下着はつけない

水を出しているホースを踏むと水が出なくなるように、血管を締め付けると血流が悪くなるばかりか、血圧が上がって血管壁にも負担がかかります。
身体を締め付ける下着はなるべく避け、つける場合は帰宅したら外すか、楽な下着に着替えましょう。

 *冷暖房のきかせすぎ注意

暑い時には汗をかいて熱を発散して身体を冷やし、寒い時には熱をつくって身体を温める機能が備わっています。
それを冷暖房で人工的にコントロールしてしまうと、自然治癒力が弱まり、体温調整機能も狂ってしまいます
これが子宮力や身体を守る免疫力の低下につながるのです。
自らの力で体温調整ができるように、空調の温度は外気と近づけ、なるべく衣服の着脱で調整するようにしましょう。

 *疲れ目ケア

意識していなくても、常に目からは何かしら情報が入ってきます。
目にも血液が流れており、物をじっと見ていると充血することがありますが、それだけ血液を消耗するということ。
全身を巡る血液量は決まっているので、目を酷使して血液を消費すれば、その分、子宮や他の臓器に必要な血液が不足することになります。
目をしっかり休ませてあげることも、子宮の冷えをとることにつながります。目を温めて血行を良くし、神経の緊張を取りましょう。

 *耳のマッサージ

目と同じくらい多量の情報にさらされるのが耳です。
よく熱いものを触ってしまった時、耳たぶを触ることがありますが、耳は身体の中でも体温が低い場所で、それだけ血行が悪い場所になります。
耳には全身とつながるツボが集まっており、マッサージをすることで血行が良くなり、全身の機能を刺激して活性化することができます。
低体温で朝が起きられない人は、寝起きに耳を引っ張ったり、ねじったりして見ましょう。

 *深呼吸でエネルギーを高める

疲れていたり、悩み事があると、ため息をつくことがありますが、これはストレスを解消するために無意識に行う一種の防衛反応になります。
ストレスを抱えていると、うつむきがちで姿勢が悪くなり、呼吸も浅くなってしまいます。胸の筋肉が緊張して深い呼吸ができなくなるからです。
すると、脳や身体に十分な血液を送れなくなるため、この状態を解消しようとして、無意識にため息をついてしまうのです。
呼吸は単に空気を取り入れているわけではなく、エネルギーの源でもある「気」を取り込んでいるのです。
意識して深呼吸することは、新鮮な自然界のエネルギーを取り込んで、身体に
チャージすることになり、また、副交感神経を刺激してリラックス効果が得られます。

<参考:子宮力を上げる漢方レッスン

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