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【映画感想】岸辺露伴ルーヴルへ行く。

遅ればせながら映画、岸辺露伴ルーヴルへ行くを鑑賞してきた。
ネタバレありで個人的な感想を述べたいと思う。

まず、本作が「面白いか否か」についてだが、「文句なしに面白い」と思う。
原作を知らなくても、少し重めの雰囲気と少し不思議な事が起こる展開に問題がなければ、テレビドラマ版を視聴していなくても楽しめるだろう。
テレビドラマ版を視聴している人ならば、キャスト変更等もなく安心して見ていただける内容だ。
また、原作を読んでいる層にも十二分にお勧めが出来る。
ジョジョの世界を現実世界に落とし込むのが本当に上手いと感動させられる。

だが個人的には若かりし頃の岸辺露伴も、なんとかして高橋一生に演じてほしかったとは思った。
しかしこれは若かりし頃の岸辺露伴を演じた俳優を貶しているのではなく、高橋一生の演じる岸辺露伴が「あまりにも岸辺露伴過ぎる」が故の文句と言える。
だが「歩き方の岸辺露伴具合」には驚かされたので、なんだかんだでしっかりと楽しませていただいた。

全体的な映像は美しく、音響も非常に良かった。
特にルーヴル美術館での、こつーんこつーんと響き渡る足音は何度でも聞いていたい。

また本作は、木村文乃演じる奈々瀬の「絶妙な不気味さと美しさ」が見事だったと個人的には思う。
絶対的に「美人」なのに、その美人さをひけらかしてこず、どこかくたびれていて、何かに疲れ切った雰囲気を全身にまとっている。
言葉には出さないが、微かに妖艶で目を離すと消えてしまいそうな、完璧な「未亡人感」がそこにあった。
「そりゃあの岸辺露伴も恋しちまうよな」と納得させるだけの説得力が存在していた。
この映画は高橋一生はもちろんだが、木村文乃もいなければ作れない映画だったと思う。

・総評
随所に岸辺露伴節が光っていたし、テレビドラマ版同様、「三次元のジョジョの世界」がしっかりと作り込まれていたので、もう一度見たいと思う綺麗な映画だ。
ポストカードをもう一枚いただこうか。

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