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Essay day5. プロフェッショナル・漢方医療編

3ヶ月くらい前、突然身体にアトピーが出てきて全身がただれたような状態になってしまいました。

理由は忙しすぎたストレスと、それによる生活リズムの乱れと不摂生だと思います。アトピーだけでなく自律神経失調症のような症状も見受けられて、それはなかなかしんどい時間でした。
身体が痒くて眠れないし、起きたら物凄く疲れているし、何より顔にアトピーが出てげっそり疲れ切った自分の顔を鏡越しに見ていると、自分が10歳くらい老けてしまったように見えてテンションもダダ下がり…
気分転換にシャワーを浴びたり、運動をしたりすると体温が上がってコリン性蕁麻疹が全身に出て動けなくなる…
私は元々アトピー持ちで一度発症すると毎回治すのに半年〜1年単位で時間が掛かるのを知っていたので、今回もその心つもりですべすべの肌は半ば諦めていました。

そしたらそんな私の姿を見たコースメイトが、中国人のお医者さんと住んでるから、一度漢方治療を試してみたら?と言う。
アトピーに漢方が効く話は聞いたことがなかったので半信半疑だったのですが、そのうち自律神経も段々と悪くなっていよいよ倒れちゃう寸前まで来ているのを感じたので、中医学の先生に診てもらうことに。

日本でアトピーのために皮膚科に行っても正直「診る」のはカタチだけで、ほとんど事務的にそれぞれの患部に必要な塗り薬と抗アレルギー剤をメモして診察は5分もあれば終わります。

対する今回の中医学の先生は、肌を診るというより私の身体のバランスを確認しているようで、ベロの色、脈、心拍数、頭皮を確認し、それから生活習慣(普段どのくらい喉がかわくか、便のこと、生理のこと、睡眠のこと、、)を細かく聞いてメモを取っていきました。その時間約30分ほど。そして、身体の中のバランスがかなり乱れているから一週間これを飲んでと言って、オリジナルの漢方を調合してくれました。(薬を調合するのにも30分くらいの時間をかけてくれていました)

味はそこら辺の泥と、木の幹を削ったパウダーを煎じて飲んでいるような感じ。最初の週の薬はとにかく不味かったです。でも、不味いながらに身体がそれを必要としているのがなんとなくわかって、一日2回お湯に溶かして、少し牛乳を入れて飲み続けました。

そこから一週間後、私のアトピー・蕁麻疹は依然として出ているものの、自律神経が凄く楽になっていました。「先週と同じように身体をくまなくチェックして、身体の内側はだいぶ良くなってるから、今週からは肌を治していく調合にしましょう」と、また全然違う薬を出してくださる。今度のはすごく飲みやすい味で、気づけばコーヒーを飲む感覚で薬が飲めるようになっていました。

そうやって毎日飲み続けて、三週間が経った頃には強い痒みからは解放されて、蕁麻疹が起こる頻度はさがり、起こったとしても軽度になっていき、普通にお風呂に入れるようになりました。

アトピー持ちの方は共感してくれると思うのですが、1ヶ月未満でアトピーが改善することって無いんです。だから、身体がものすごい勢いで楽になっていくのに感動しました。

もうひとつ凄いと思ったのは、私が薬を飲み始めた時期からの1ヶ月は学校が期末試験で一番忙しかった時期ということ。生活についても併せて報告していたので、試験前は不安を和らげる成分を入れて貰ったり、段々と治ってくると今度は色素沈着で黒ずんだ肌の色を元に戻す成分を入れて貰ったり…さらにいうと、色素沈着ひとつとっても身体のどの部分を治すかによっても、その他の体の具合の状況によっても、何の成分をどう調合するかが変わるのだそうです。本当に奥深い世界。すごくクリエイティブなお仕事だなぁと毎度感心してしまいました。

デメリットがあるとすれば、金額でしょうか。漢方に含まれる成分は全て自然由来のものなので、薬としてのコストは保険が効く普段のお薬より多くかかります。あとは、味が不味いこと。でもこれは身体が整うにつれて美味しく感じるようになってきます。

私のアトピーをはじめ、原因がよくわからない体調不良に対処療法で頭痛薬、胃薬、抗アレルギー剤etc…を飲んでる人って結構沢山いると思うのです。そういうのを一度根本から直すために東洋医学に頼ってみるのもアリだと思います。

とはいえ一番いいのはそんなに頑張りすぎず「そこそこに」長く走り続けるバランスを自分自身がよく理解することに違いないので、今回の出来事を通して食生活とか、自分で管理できる部分の健康維持には気をつけていこうと思わされるきっかけになりました。

プライベートな写真なので有料部分に、5月7日と、7月7日の私の肌の写真を載せておきます。

アトピーや持病に苦しむ人が減りますように。

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