挑戦し続けるリーダーの物語:エステック株式会社 吉岡社長インタビュー
―社長のご自身の経験や、会社に対する思いをお聞かせください。
私がこの会社を経営するにあたって、特に大切にしていることが3つあります。
まず一つ目は「いつからでも、どこからでも出直せる環境を提供すること」です。
―その思いの背景には、何か特別な経験があるのでしょうか?
実は、私自身がそういった環境で育ってきました。
幼いころに両親が離婚し、母親一人で私を育ててくれました。
裕福ではない家庭だったので、高校時代はアルバイトに明け暮れて、勉強は二の次という生活でした。
当時は、いわゆる「チャランポラン」な学生でしたね。
しかし、今はやりたい仕事に出会え、それに打ち込めています。
だからこそ、どんな境遇にあっても腐る必要はないと伝えたいのです。
―とても力強いメッセージですね。二つ目に大切にしていることについて教えてください。
二つ目は「学びの機会を提供すること」です。
どんなに厳しい環境でも、学びたいという意欲があれば、その機会を提供したいと思っています。
会社に来てくれる社員たちには、資格の取得など学びたいことがあればいつでも学べる環境を整えています。
―社員の成長を支える姿勢が感じられますね。最後の三つ目は何でしょうか?
三つ目は「安心できる場を提供すること」です。
これまでに多くの若者たちと出会ってきましたが、様々な境遇の中で辛い思いを抱えている子も少なくありません。
そういった状況でも逃げずに頑張れるよう、ミスをしても、わからないことがあっても、いつでも周りの人がフォローしてくれる環境を作りたいと思っています。
―従業員に対する深い思いやりが伝わってきます。では、社長が社員に期待することは何でしょうか?
実は、仕事のことについては期待していません。
期待しているのは、「自分が幸せになるためにはどうしたら良いか、そのためにどんな方法で目標を達成したらいいか」を自分で考えることです。
幸せの定義は人それぞれですが、最終的には「仕事に真剣に取り組む」ことに繋がると思います。
そして、その過程で自然と豊かな人間関係が築けると信じています。
―社員一人ひとりの自己実現をサポートされているのですね。社長が思い描く未来のビジョンを教えてください。
私のビジョンは、「建設業界にこんな会社があるのか!」と驚かれるような明るく誠実な会社を作ることです。
お客様が応援したくなる、そして「沢山お金を払いたくなる」ような会社を目指しています。
―そのビジョンを実現するために、現在どのような活動をされていますか?
私は3年前に倫理法人会に入会し、自分磨きをしています。
この団体では、経営のテクニックではなく、経営者としての人のあり方や心の部分を学びます。
経営を始めて10年経ち、生活に困らず、経営者として一人前になったと思っていましたが、先が見えなくなった時期がありました。
倫理法人会での学びを通じて、「もっと成長したい」という思いが強くなり、積極的に他業種や他業者と交流しています。本当は苦手なんですが(笑)
その中で、自分や会社の立ち位置を確認したいと思っています。
あとは、社員との関わりを増やすことを意識していますね。
―最後に、社長の個人的な夢をお聞かせください。
いつか伊豆に別荘を建てて、奥さんとゆっくり過ごしたいですね。これが私のささやかな夢です。
―素敵な夢ですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
今回、2回のインタビューを通じて、社長の温かい人柄と強い信念が伝わってきました。
自身の経験から「どんな境遇でも出直せる環境」を提供することの大切さや、社員の学びと安心を大事にする姿勢が印象的でした。
また、社員が自己実現を目指し、豊かな人間関係を築くことを期待している点も心に残りました。
明るく誠実な会社を目指すビジョンは、実際に社員と共に築かれていると感じます。
貴重なインタビューをさせていただき、ありがとうございました!
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