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就活って、孤独?

これは、葛藤を抱えながら就活している大学生と、東京で働くクリエイティブディレクターとのリアルな交換日記です。今の就活生が感じる心の揺らぎと、社会人からのさりげないエールをお楽しみください。

前回までの就活交換日記

就活をサボりがちだという愛さん。口では焦っていると言いつつも、正直あまり焦る気持ちが湧いてこない…。来年こそは、と気持ちを新たにします。
そんな愛さんに対して、北さんは「自分の選んだ道をとにかく走ってみて。なんか違ったら、一度、立ち止まって周りを見渡してみよう。」とエールを送りました。

#06の就活交換日記は こちらから。

今週は、2021年最初の愛さんの日記から始まります。

登場人物

大学生の愛さん(仮)
地方文系大学に通う就活生。留学経験がある。ひょんなことから北さんと出会い、交換日記を始めることになった。様々な心の葛藤を抱えながらも等身大に就職活動を行おうと奮闘中。

クリエイティブディレクターの北さん
コピーライター歴、約20年。長年採用広報に携わってきた経験から、採用のクリエイティブをもっと面白くしていきたいという熱い思いを持っている。宣伝会議コピーライター養成講座で、求人広告クラスの講師も担当。


愛さんの今週の日記
「新鮮な決意」

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【2021年1月某日】
明けましておめでとうございます。こちらこそ、本年もよろしくお願いします。お正月の街やテレビの、ゆったりとしているけれど、どこか凛としているような非日常の空気が好きです。

新年の爽やかな節目に、私も2020年やこの日記を書いた1ヶ月をなんとなく振り返りました。私の2020年には”独り”という言葉がよく似合うと思います。学校はオンライン授業だし、ねぇと友達に話しかけるのも画面越しだから、どうしても独りでいる時間が長かった。思い悩んで不安が募る日も多かったけれど、私はなんだか独りで生きていく覚悟が付いたような気がします。独りといっても孤独になるのではなく、自立した人間として生きていくという意味での独りです。今までなんとなく惰性で決断していた部分を白黒はっきりさせて、自分の好き嫌いや進みたい道、つまり自分がどんな人間かを少しずつ理解できたような感覚でしょうか。これまでは「他人に迷惑をかけないようにすべて一人でやらなければ」と孤独だったけれど、2020年には「自分にできることを精一杯やって、後はできる人に任せよう」と開き直る姿勢に変わっていたように思います。

就活が本格化する2021年も、相変わらず独りを強いられることと思います。独りでいられることを楽しめる程に、丁度いい舵取りをできる自分でいたいと思います。

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北さんからの就活エール
「自分を見つける旅」

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今週の月曜日から僕の2021年の仕事が始まりました。今月は通常のコピーライターとして働く時間に加え、オンラインでいろいろな人からいろいろなことを学ぶ生徒の時間を増やすことにしました。学ぶテーマは今の僕の頭の中にある関心ごとや興味をわーっと一度広げて、そのテーマに反応してくれた人がいれば、それをその道のプロに教わったり、一緒にワイワイ語りあったり。僕自身も45歳になって改めて、自分を見つける旅に出かけてみようかと思います。しかも、今回は人との偶然の出会いや交流を通して、みんなと一緒に見つけていこうという試みです。

そう思うと、就活という自分探しの旅はどうしてあそこまで孤独である必要があったんだろうかと思います。自分自身の奥底と対話するという意味では、孤独な戦いの部分もあるのだろうけど、やっぱり、「自分の就活の状況を他人に知られたくない」とか「あの子が同じところを受けてたらどうしよう」とか、他人と比較しすぎる日本人ならではの国民性があるように感じます。あとは、ナビの検索や説明会、面接だけで会社を選んでいく就活のやり方の問題かなあ。

でも、愛さんはそういう状況の中で、孤独というものに対して、自立に向けた一歩と捉えているのはすごく前向きで良いなと思いました。たしかに、もしかしたら最近の大学生は24時間、SNSなどで誰かとつながっていて、何をするにも周囲の人の反応が気になるような状況があるのかもしれません。だとすると、そうした周囲とのつながりをあえて一度絶ってみるのはありなのかもね。ま、自分を見つける旅は就活だけで終わりではないので、独りになったり、みんなと語らったりしながら、上手に自分と向き合ってみてください。
編集:家洞 李沙(Fanclub)

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