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齋藤悠紀
2023年12月23日 13:20
科戸(しなと)は、風の起こるところ。罪を吹き払う風。元を辿れば神道に登場する言葉ですが、画面下に描いた開かずの門は国昌寺のもの。 明治政府の神仏分離政策以前は、神と仏は当たり前のように混ざり合っていました(神仏習合)。例えば日本の七福神を代表する柔和な大黒天が、インドでは破壊の神だったのは有名な話です。 このように外から入ってきたものを、自らの内のものとどう折り合いをつけるかは、人間の常に変
2023年12月21日 22:59
時間や空間を超え、そこにあるもの。和磁石、道、見沼という環境。全体を俯瞰する形で双龍に見立てた作品です。京橋(大阪)GOROさんの、雰囲気のあるしっかりとした額。 この最奥層の和磁石の表現(別角度のクローズアップはこの記事に)は、今回の制作で初めての試み。見る人にハッとさせ、その記憶に存在感を強く残しながらも、同時に絵全体としては、あくまでも視覚的なシンプルさを失わないように出来ないか・・・
2023年12月20日 16:50
これまでに各層に描いたものを重ねます。それぞれの陰影や色彩が反射し合い、角度によって微妙に変化してゆきます。金箔の感じは、この作品はスポットよりも自然光が綺麗な気がします。
2023年12月10日 17:11
大きな作品を描いている途中で、それぞれ単体でも描いてみたくなり、並行して制作しました。こちらでは大作の方ではやらなかった多層で試みます。 どちらも掌に収まるサイズ感。 嵌め込んで完成。どちらも斜めから見ると、より浮遊感が楽しめます。水生の小動物が泳いでいるような雰囲気になりました。追記)2点とも個人蔵になりました。
2023年12月9日 22:46
見沼の東西を、一対の龍神に見立てた作品です。シャビーな雰囲気の黒い額に入れ、完成。本作は個人蔵となりました。ありがとうございます。
2023年11月27日 00:36
先に自然の形があり、それを龍に見立てるという制作で、細部は描きながら自然に出てくるものに任せて進んでみます。 この作品は、以前から描きたいと思って温めていたので、一気に進んでいきます。続く
2023年11月16日 23:36
風を抱く龍神。 地上の人間の営みの層を重ね、完成です。「科戸(しなと)」(wind occur)多層ガラス絵(2層)545×425mm
2023年10月15日 22:47
箔貼り。 手前の層。この段階で2層。 3層を重ねて完成です。
2023年10月7日 21:47
「龍猫図」多層ガラス絵(3層) 龍というお題から、自分にとって最も身近であまり詳しく知らなかった環境への掘り下げによって、少し変わった龍の作品になりました。この一点を作る間に考えたことなどからもう少し作りたいものが派生してきました。
2023年10月6日 23:59
開かずの門の下でまどろむ眠り猫を描きました。 しばらく迷っていた龍のもう一層も決まりました。 大作もようやく完成が見えてきました。
2023年10月5日 21:43
前回の掻き落としを終え、着彩と箔貼り。 周辺に渦を描いていましたが、他の層の描画が進んだので、その兼ね合いを見つつ更に掻き落としていきます。これは実際に重ねないと結構分からないので時間がかかりました。 結局ほぼ全部削り落としました。
2023年10月3日 21:26
前回の作品を制作した際、知ったのは、見沼の釘打ち龍伝説内で龍は、村人たちに危害を与え暴れ回るもの、即ち神格化されない水の神の姿として語られているということです。コントロールの出来ない野生を、それでも寺や神社の高い場所に祀っている。 ここには人間と水の神との関わり方の奥深さが表されているように感じます。 古事記の中の最古の神話のウサギ「因幡の白兎」。 そこに、アニミズムとして聖獣信仰が読み
2023年9月30日 21:19
前回描いたドローイングなどから、作品の指針が見えてきたので、描いてみることにします。 目の前の古びた門と、歴史の龍という異なる現実を、2層で表現する予定。 国昌寺の開かずの門の伝説では・・・ 昔、見沼ではしばしば湖面をのたうち回る龍がいたため、日光東照宮の「眠り猫」で有名な、左甚五郎に木彫を彫ってもらい、寺に納め釘を打ち込んでおいた。しかし、葬列がその門を潜り抜けた際、棺が軽くなったので開