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作品(多層ガラス絵)

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オリジナルな技法「多層ガラス絵」を作りました。ガラスの裏側から絵を描いて重ねて一つの作品にします。一点ものです。派生作品「リバースドローイング」は薄い1枚のアクリル板の裏側から描…
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「科戸(しなと)」(wind occur) /個展「かくれざと」出品作#6

「科戸(しなと)」(wind occur) /個展「かくれざと」出品作#6

 科戸(しなと)は、風の起こるところ。罪を吹き払う風。元を辿れば神道に登場する言葉ですが、画面下に描いた開かずの門は国昌寺のもの。
 明治政府の神仏分離政策以前は、神と仏は当たり前のように混ざり合っていました(神仏習合)。例えば日本の七福神を代表する柔和な大黒天が、インドでは破壊の神だったのは有名な話です。
 このように外から入ってきたものを、自らの内のものとどう折り合いをつけるかは、人間の常に変

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「反照」(reflection) /個展「かくれざと」出品作#5

「反照」(reflection) /個展「かくれざと」出品作#5

「山際」(yamagiwa)の記事でも触れましたが、これも飯豊での経験から。この作品では呼応し合う裏側の反射を際立たせるため、金箔ではなく、錫箔を使用しています。

 本作は個人蔵となりました。ありがとうございます。

「東西龍戯」(East&West Dragon play) /個展「かくれざと」出品作#4

「東西龍戯」(East&West Dragon play) /個展「かくれざと」出品作#4

 時間や空間を超え、そこにあるもの。和磁石、道、見沼という環境。全体を俯瞰する形で双龍に見立てた作品です。京橋(大阪)GOROさんの、雰囲気のあるしっかりとした額。

 この最奥層の和磁石の表現(別角度のクローズアップはこの記事に)は、今回の制作で初めての試み。見る人にハッとさせ、その記憶に存在感を強く残しながらも、同時に絵全体としては、あくまでも視覚的なシンプルさを失わないように出来ないか・・・

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「龍猫図」(Dragon&Cat) /個展「かくれざと」出品作#3

「龍猫図」(Dragon&Cat) /個展「かくれざと」出品作#3

国昌寺の開かずの門の龍をテーマに描いた大きい作品です。開かずの門についてはこちら。龍の伝説に興味を持ち制作を始めたところ、見沼の人と龍との関係が紐解かれ、更に踏み込んで制作が展開しました。

 お問い合わせは福福堂まで。(伊勢丹浦和店は会期中のみ対応。)

「月影あそび」(Moonlit play)/個展「かくれざと」出品作#1

「月影あそび」(Moonlit play)/個展「かくれざと」出品作#1

 渋めの黒とゴールドのフレームです。多層ガラス絵としてはやや大きめのサイズ。

 出品作品は随時更新していきます。会期前のご予約も可。
 本作は個人蔵になりました。ありがとうございます。

「山際」(yamagiwa) /個展「かくれざと」出品作#2

「山際」(yamagiwa) /個展「かくれざと」出品作#2

 凝った木彫のあしらわれたフレームです。4層の多層ガラス絵で、しっかりとした厚みがあります。今回の個展でも大きめの作品。
 先日、山形で行った滞在制作の際、逢魔時を自転車で漕ぎながら無性に描きたくなった作品。(その時の記事)
 山の向こう側とこちら。往来と光の反射。

 お問い合わせは福福堂まで。(伊勢丹浦和店は会期中のみ対応。)

東西の小さな龍たち

東西の小さな龍たち

大きな作品を描いている途中で、それぞれ単体でも描いてみたくなり、並行して制作しました。こちらでは大作の方ではやらなかった多層で試みます。

 どちらも掌に収まるサイズ感。

 嵌め込んで完成。どちらも斜めから見ると、より浮遊感が楽しめます。水生の小動物が泳いでいるような雰囲気になりました。

追記)2点とも個人蔵になりました。

「東西双龍」(East&West dragons) /個展「かくれざと」出品作#7

「東西双龍」(East&West dragons) /個展「かくれざと」出品作#7

 見沼の東西を、一対の龍神に見立てた作品です。シャビーな雰囲気の黒い額に入れ、完成。

本作は個人蔵となりました。ありがとうございます。

龍神の絵/完成

龍神の絵/完成

 風を抱く龍神。
 地上の人間の営みの層を重ね、完成です。

「科戸(しなと)」(wind occur)
多層ガラス絵(2層)
545×425mm

連なる玄兎

連なる玄兎

「玄兎夜行」
(Night Lines)
多層ガラス絵(3層)
200×255mm
¥187,000

 本日は、個展の表題作をご紹介。このアイボリーのフレームは、インドネシアのものです。京橋のGOROさんで出会い、気に入りました。

個展は25日(火)の午後5時まで。

月面着陸の日に

月面着陸の日に

 今日は月面着陸の日、だそうです。
 私は「月歩」というシリーズで、月の上を歩く玄兎たちを描いています。
 昨年の作品(個人蔵)は今回の個展の壁紙にしてもらいました。

 昨年末に作った方は、現在個展にて展示中です。

「月歩」
(Walk in the moon)
多層ガラス絵(5層)
370×460mm
¥605,000

 光の具合によって様々な表情を見せます。

25日(火)の午後5時ま

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会場の大きな玄兎たち

会場の大きな玄兎たち

 阪神で個展と銘打って開催するのは3回目ですが、これまでは他の作家と会場を分けてのダブル個展だったので、実はフル個展開催は今回初です。というわけで会場にも少し拘ってみました。

 今日は表題作のご紹介。涼しげな作品。

「玄兎夜行」
(Night Lines)
多層ガラス絵(3層)
100×150mm
¥121,000

25日(火)の午後5時まで。

銀河の彼方のガラス絵

銀河の彼方のガラス絵

 こちらとあちら。本日から始まった個展に出品中の作品をご紹介。

「銀河の肖像」
(Portrait of galaxy)
ガラス絵
130×180mm
sold out(個人蔵)

 もう一点は、自分には珍しい楕円の作品です。

「銀河の夜伽」
(Galaxy night fairy)
ガラス絵
300×400mm
(楕円)
¥220,000

 日本製の楕円額もたまに見かけますが、フレー

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新月の夜に

新月の夜に

 今日は個展の搬入飾り付けを関西の友人に手伝ってもらいつつ行いました。

 この友人とは16歳の頃からの知り合い。我々の軸には作品があり、今でも勿論そんな話をします。
 私は、私の作品を見てくれた人に色々なことを言われるのが好きです。ちなみに友人は、これまでの流れを含めた感想を言ってくれます。「自分は齋藤君の多層ガラス絵の完成形を夢想している。それはこうなんだけど・・・」という興味深い話。

 さ

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