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運動領域のオステオパシー

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背骨のアーチと筋トレ【4】~シャーシとエンジン~

背骨のアーチと筋トレ【4】~シャーシとエンジン~

背骨のアーチと筋トレ【3】 の続きになります。

筋トレには、レジスタンストレーニングとファンクショナルトレーニングという二つに大別する考え方があります。

シンプルに表現すると、レジスタンストレーニングは筋肉を鍛えるトレーニング、ファンクショナルトレーニングは動作を鍛えるトレーニングと言えます。

今回の「背骨のアーチと筋トレ【4】」は、「背骨のアーチとファンクショナルトレーニング」と読み替えて

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背骨のアーチと筋トレ【3】~身体に調和を持たせる筋トレ~

背骨のアーチと筋トレ【3】~身体に調和を持たせる筋トレ~

背骨のアーチと筋トレ【2】 の続きになります。

今まで同様にバーベルのバックスクワットをイメージしていきます。

【2】では、

・脊柱のアーチが適切でないと股関節が上手に動かないということ
・脊柱のアーチを適切にするためには52個ある椎間関節と、それに付随する筋が協調して動いている必要があるだろう

というお話をしました。

【1】では、

・脊柱のアーチがあるからこそ力学的に

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背骨のアーチと筋トレ【2】~美しいスクワット~

背骨のアーチと筋トレ【2】~美しいスクワット~

背骨のアーチと筋トレ【1】 の続きになります。

前回同様に今回もバーベルのバックスクワットをイメージしていきましょう。

スクワットの昔からよくある文言の一つに「膝をツマサキより前に出さない」というものがありますが、これは膝の保護のために言われていることが多いと思います。

これへの賛否は置いておいて、ともかく膝は回数でも重量でも高負荷の動作でも、痛めやすい関節の一つであると昔から考えら

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背骨のアーチと筋トレ【1】~カーブの数の二乗+1~

背骨のアーチと筋トレ【1】~カーブの数の二乗+1~

筋トレという言葉があります。

これは筋力トレーニングの略称で、筋肉を強化するものです。

代表的なものには、腕立て伏せや腹筋などの自体重を使ったトレーニング、またダンベルやバーベルなどの重さを使ったウェイトトレーニングがあります。

ピラティスやヨガという言葉も聞いたことがあるかもしれませんが、これは端的に言えば健康体操法で、筋トレとは少し違いますが、「筋トレ」という側面が全く無いわけではありま

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運動領域のオステオパシー

運動領域のオステオパシー

オステオパシーは法的に認可されている国々では医療ですので、傷病の治療、すなわち痛みや不調を取り除く、ということに対して行われています。

それは優秀な人間が予算をかけて研究ができるという側面があります。
ここで研究された詳細な身体への考えは、使い方次第で運動分野への応用ができるでしょう。

私はオステオパスでありますが、フィジカルトレーナーという側面もあり、痛みや不調を改善したその先のこと、つまり

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