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透明に溺れて

すごく悲しい時に、大丈夫、あなただけが辛いんじゃないからって

落ち込んでどうしようもない時、ほら、前を見て進まなくちゃって

絶望で心が追い付かない時、みんなそうよ、そうやって強くなるのよって

声にもならないくらい辛くて胸が痛くても、新しいステージへ行く準備ができたのよって

それでも心は海の中で、静かに漂うクラゲのように
「そうじゃない気がするんだ、そこじゃない気がするんだ」
とつぶやく自分がいる

透明な心を、海の流れに委ねて漂いたいだけなのに

悲しくて落ち込んで絶望して胸が痛くて、この気持ちを置き去りにして私は前に進めない

波のように、ゆったりと漂って、この感情をめいいっぱい味わって、そうでもしないと苦しいよ

海の深さに、静かに溶け込んで、生きていたいだけなのに。

ネガティブは引っ張られるよ
ポジティブに考えてみようって
そうなんだろうけど、私はただ溺れていたい

水面を漂う影のように、柔らかく、そうでありたいだけなのに

頭で理解できても心がぐちゃぐちゃだから
感情に蓋をする前にこの気持ちを食べ尽くしたい

海の中で、ただ漂うように、この感情さえも私の糧にして、生きていたい

透明に溺れて、晩餐を愉しむように。


あとがき
深い悲しみや絶望に直面しながらも、感情を無理に押し込めずに受け入れることの重要性を描いています。クラゲが海に漂うように、感情を自然に感じ取り、自分の一部として成長の糧にすることで、自己を見つめ直す過程を表現しています。感情の流れに身を任せることで、本当の意味での癒しと成長を目指す詩です。

豆腐メンタルの私はすぐに心揺さぶられるので、感情が私を追い越していくこともあるw


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