想いを叶えるための柔軟性。
■ベトナムの高速鉄道。
・最近のベトナムNEWS(2023年11月1日付)、「ベトナム南北高速鉄道の開発目標、2045年までに全線を完成させる」。
・「政府は2030年迄に北部と南部を結ぶ高速鉄道は複線で、軌間1,435mm、全長1,545km、設計速度350km/h、運行速度320km/hで建設され、列車は分散動力方式を採用し、ハノイ市のゴックホイ駅から始まり、ホーチミン市のトゥーティエム駅まで20の省市を通過する」そうだ。
■チン首相はJBICに協力を要請。
・「当プロジェクト費用は8.9兆円が必要とされ、内訳は用地買収費用が2995億円、建設費用が4.8兆円、設備費用が2.3兆円、プロジェクト管理費用やコンサルタント費用が8805億円、予備費用が6157億円等」となる。
・交通運輸省は今年12月にこのプロジェクトの提案を共産党中央政治局に提出し、政治局が承認すれば国会に提出される予定。
・また、今年7月チン首相はJBIC(日本国際協力銀行)に対して当プロジェクト開発の協力を要請している。
■ベトナム南北統一鉄道。
・現在南北を結ぶディーゼル機関車/『ベトナム南北統一鉄道』(客室車両・貨物車両含む)の平均時速50km未満、ハノイーホーチミン間(約1,700km≒青森ー博多間)の所要時間は33時間となっている。ちなみに我ら日本の新幹線の平均時速約210km、新青森ー博多間を9時間で走り抜ける。
・座席は4種類(ハードシート、ソフトシート、3段ベッド、2段ベッド)あり、種類や時期により料金は異なるがハノイーホーチミン間の運賃は片道約4千円〜1万円、飛行機だと片道5、6千円となる。
・飛行機に比べ鉄道は所要時間等掛かるがローカル色を感じられるだろうし、また陸路の移動は旅の醍醐味でもある。以前ベトナム在住の日本人は、「テト休み(旧正月)を利用しハノイからホーチミンへ33時間の鉄道の旅を楽しんだ」と嬉しそうに話していたが、でもノロノロ運転でかなり長い旅だったと付け加えていた。
・ベトナム南北横断はさておいて、私もいつかは鉄道に揺られてハノイやホーチミンから中部ダナン辺りへの旅を楽しみたいと思っているが、それでも両都市ーダナン間の所要時間は16〜18時間の長旅となる。
・兎に角「ベトナムの鉄道に乗ってみたい」、その夢や想いを叶えるため近場のリゾートへと目的地を変更するのもアリだろう。
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