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代名詞で会話が成立する国。

■OECDの調査。
・最近のベトナムNEWS(2023年12月8日付)、「経済協力開発機構(OECD)は世界81ヵ国・地域の生徒学習到達度、VN/日本は科学的リテラシー35位/2位、読解力34位/3位、数学的リテラシー31位/5位」と発表した。
・本調査は義務教育終了段階15歳の生徒69万人を対象にし2022年に実施。

■ベトナムの読解力は世界ランク34位、日本3位、
・同調査は、「生徒が持つ知識や技能、実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかを評価するもので、科学的リテラシー、読解力、数学的リテラシーの3分野について2000年から調査を開始し約3年毎に実施される」。
・ちなみに、シンガポールは3分野のいずれもトップとなっている。
・ベトナムの読解力34位、日本は3位、この差はベトナム人と私の日々のやり取りからも窺える。

■推し量る文化。
・特に日本人は相手とのやり取りの文脈や行間を読んで、意味するところを推察しようとする、そして文章全体から「最終的に相手が何を言いたいのだろう」と捉えられるよう努め、また「こう言ってるが本音はこういう事を言いたいのではないだろうか」と察する等、相手の立場に立って物事を捉えようとする力に長けている。また、こっちの道を選んだら、こういう事が起こるだろう、でもその場合はこういうように対処して、ダメならこのオプションで対応していこう、等と二、三歩先を考えられる人が多いのではないだろうか。
・一方、ベトナム人の多くは、相手から発せられた言葉を基に行動や発言をするので、日本独特の遠回しな言い方よりもストレートな表現の方が彼らはピンとくるし、理解され易い。ベトナム人の視点からは、日本人の言いたい事や本音は中々見えずらいため、「何を考えているか分からない」と捉えられてしまう事も多々ある。
・極端な話、日本では上司と部下の会話で「君『あれ』はどうなっている」と上司から問われ、部下は「『あれ』はですね今こういう状況です」と会話が成立してしまう事がある、これは日本特有の事象であり、ベトナムでは通用しないという事を暮しながら働きながら私は理解していった。

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