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先に潰れたホストの気合。

■総勢4.2万人の社員旅行。
・最近のニュース、「チャンシン・ベトナム靴工場は9月〜12月、『ダラット2泊3日/総勢4.2万人社員旅行』を数回に分け計画」。
・ベトナム東南部地方/ドンナイ省の靴工場『チャンシン・ベトナム(Changshin Vietnam)』は「来る9月2日の建国記念日の休暇明けから12月まで数回に分けて総勢4万2000人の従業員が参加する2泊3日のダラット市(南中部高原地方ラムドン省)社員旅行を計画」している。

■南部社員旅行の定番地はブンタウ。
・同社の社員旅行は毎年恒例の行事であり「過去には定番のビーチリゾートであるブンタウ市(東南部地方バリア・ブンタウ省)やファンティエット市(南中部沿岸地方ビントゥアン省)でも社員旅行を行った」。
・同社会長は「今回の社員旅行が従業員にとって、日頃の疲れを癒してストレスを発散し、新たなモチベーションに繋がる事を期待している」と述べた。
・ちなみに同社は韓国資本の靴製造メーカーとして1995年にベトナムでのビジネスをスタートさせており、現在ナイキのサプライヤーとしても有名な企業である。

■ベトナム文化や風土の理解に努める。
・余談、ベトナムでは社員数が多すぎるため「数回に分けて社員旅行を行う」企業は本報道の韓国企業に限らず、規模の大きい地場企業や日系企業も同様である。「会社の社長や中枢メンバー不在の社員旅行」は締まらないため、全ての大規模社員旅行に当てはまらないものの、数回に分けた社員旅行でも会長や社長等のキーメンバーは全ての回に参加する必要があるそうだ。
・またベトナム人従業員はキーメンバーと飲む機会は社員旅行の時くらいしかなく、「酒席で従業員が入れ代わり立ち代わりキーメンバーに乾杯をするべく行列をなす事は珍しくない」、とある日系企大規模製造業の日本人社長は以前の社員旅行を振返る。
・彼は続ける「いやね、私も彼らの気持ちに応えたくて最初は頑張ってひとり一人もしくはグループと乾杯していたのです、しかしやはり人数が多すぎて無理でした、皆を持て成すべきホストである私があっという間に潰れてしまいました、その後全く使い物にならんかったです」と苦笑いをされた。折角ベトナムで働く機会を得られた、ナショナルスタッフ/ベトナム人従業員の力がなければビジネス自体が成り立たない、そして共に働くベトナム人仲間の文化や風土の理解に努めようとするゆえ潰れてしまった彼に対して、きっとベトナムの従業員たちから愛されている日本人社長なのだろう、彼の心意気にそう感じずにはいられなかった。

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