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時の流れと日々の両端を感じた話

「明日、彼氏が来るの」
妹が言った。その彼氏と妹は9月に結ばれる。
気づけばもうそんな年頃か。

最近ハマっているやきとりを食わせてやってくれと言われたので振る舞った。

タレが蒸発する音を聞きながら、きつね色に色づき始めた肉を眺める。
テーブルでは彼氏と家族が談笑していた。
まぁ、悪くない昼飯だった。

午後からは何か急に一人になりたくなり、外へと出た。やっと暑くなってきた昼下がりの小径に人は少なく、いつもすれ違う散歩の秋田犬も何処か息が荒く感じた。

えらく年季の入った橋を渡る。この橋が落ちたら僕には水の涼しさと死の安らかさどちらが先に訪れるだろうか。

橋を抜けた先には幾度となく通った神社がある。いい具合の切り株がならんでいたので、以前紹介したブリーチバイパスと暖色系のノスタルジックに注力した色出しを比べてみる。
どちらも枯れていて好きな色だ。夏を迎える前に冬のワンシーンのような写真を撮ってしまったのは如何なものかと思うけれども。

楽しい食卓と孤独の愉しみ。
どちらもある日はそうそうないだろう。

悪くない、1日だった。

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