さがみこファーム(「さがみこベリーガーデン」を運営)

自然エネルギーと大地の恵みをシェアするブルーベリー農園『さがみこベリーガーデン』を運営…

さがみこファーム(「さがみこベリーガーデン」を運営)

自然エネルギーと大地の恵みをシェアするブルーベリー農園『さがみこベリーガーデン』を運営。 さがみこベリーガーデン公式ウェブサイト:https://sagamico-bg.org/ さがみこファーム(運営会社):https://sagamicofarm.co.jp/

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抵抗勢力への接し方

さがみこファーム代表の山川です。 今回は、何か新しいことを進めようとした際に必ず当たる人の壁、いわゆる「抵抗勢力」にどのように接すればいいか、農業の現場から思うことについて書いてみたいと思います。 農業は私たちの暮らし支える基幹産業ですが、農業者の平均年齢は67歳、地方は過疎化・高齢化が進み、このままでは日本の農業は立ち行かなくなるのは明白です。新しい動きの胎動は全国各地で見られるものの、農業者の大多数は依然として厳しい状況にあります。 大陸のように広大で平らな国土が少

    • 新たなソーラーシェアリングが始動

      新たなソーラーシェアリグ発電所の建設が2月から始まり、先日工事が完了しました。 さがみこベリーガーデンでは既に4基の発電所が稼働していますが、今回5号機、6号機の2基の発電所が完成しました。 新発電所のキーワードは、「Non FIT、オフサイトPPA」です。 「Non FIT」:FITは使いません。 「オフサイトPPA」:ソーラーシェアリングの課題の一つに、農地では電気の需要がほとんどないため自家消費できず、発電した電気を離れた消費地へ届けなければならいという問題があります

      • 春よ来い!

        早いもので、さがみこファームを設立してもうすぐ5度目の春がやってきます。どうか今年はいい春になりますように! この5年間、本当にいろいろなことがありました。今でこそいっぱしな顔をしていますが、農業にド素人の私たちがよくぞここまで来たなと思います。いや、ド素人だからこそ出来たのかもしれません。なまじ知識や経験があったらとても怖くて踏み出せなかったことを平気でやってきたのですから。 耕作放棄地を前にして 5年前、この地に足を踏み入れたとき、背丈をはるかに超える雑草に覆われた

        • 「未来の危機に対して、人間は行動を変えられるのか?」

          さがみこファーム代表の山川勇一郎です。 今日は「未来の危機に対して、人間は行動を変えられるのか?」というテーマについて書いてみたいと思います。 結論から言えば、人間は未来の危機に対してなかなか行動を起こさないので、「楽しい」切り口で共感を広げ、事業を通じて社会変化を起こしていく必要があるのではないか?ということです。 ニュースでは連日、政治家の裏金問題が報道され、ウクライナもパレスチナの戦争も収まる気配がありません。一方、日本株は空前の株高で、NISAなどの個人投資は過

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          方位・角度・発電量

          ソーラーシェアリングに限りませんが、太陽光発電を計画する際、より多くの発電量を得るために、太陽光パネルをどのように設置するかがとても大事になってきます。 夏の太陽は高く、冬の太陽は低くなるように、季節によって太陽の通り道は変わってきます。また、東からのぼり西に沈むように刻一刻位置が変わります。 太陽光パネルに対して太陽が垂直に差し込んだ時が発電量が最も大きくなります。そうするとパネルの方角は真南がベストです。では傾斜角はどうでしょうか。冬は太陽が低いのでパネルは立て、夏は太

          『さがみはらSDGsアワード2023』市長賞受賞のさがみこファームが、SDGsを現場で実体験できる学校団体・企業向けの農園スタディツアーをリリース!!

          株式会社さがみこファーム(神奈川県相模原市)は、相模原市山間部の耕作放棄地を再生し、農産物と自然エネルギーを同時に生産する「ソーラーシェアリング」を相模原で初めて実現。36種類1,100本のブルーベリーの摘み取りが楽しめる体験型農園『さがみこベリーガーデン(SBG)』を2023年6月にオープンし、年間2,000名の方が農園を訪れました。 先駆的な取り組みが認められ、日経SDGs先進度調査で第5位の相模原市が主催する『さがみはらSDGsアワード2023』で最高賞となる「市長賞

          『さがみはらSDGsアワード2023』市長賞受賞のさがみこファームが、SDGsを現場で実体験できる学校団体・企業向けの農園スタディツアーをリリース!!

          私の原点 ー昭和13年生まれのつぶやきー

          ■太平洋戦争(指導者の資格)  私は昭和13年9月新潟県長岡市で生まれました。戦争の悲惨さをからだで知っている最後の世代ではないでしょうか。  長岡は真珠湾攻撃を指揮した連合艦隊司令長官山本五十六の生誕の地でしたから、太平洋戦争末期、アメリカ軍に爆撃されるのは時間の問題でした。爆撃を食らったとき重要施設への延焼を防ぐため周辺の家屋は次々と取り壊され、住民は強制疎開させられました。そんなわけで私は小学校1年の1学期を長岡市で、2学期が疎開先の塚山村(今の長岡市越路町)で過ごし、

          新年のご挨拶2024(さがみこファーム代表山川勇一郎)

          あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 昨年は、相模原でソーラーシェアリングのプロジェクトを始めてから4年越しでさがみこベリーガーデン(SBG)をグランドオープンした記念すべき年で、ひと夏で延べ1,100名を超える方にご来園いただきました。 おじいちゃんおばあちゃんと3世代で来られたり、ペットと一緒に来られたり、ご夫婦だったり、お友達同士だったり、小学校の自由研究の題材にしたり、と思い思いに楽しみ、「楽しかった!」「来て良かった!」という声をたく

          新年のご挨拶2024(さがみこファーム代表山川勇一郎)

          さがみこベリーガーデンのブルーベリー _特徴や品種一覧も_

          さがみこベリーガーデンのブルーベリー栽培概要をご紹介! 2023年オープンのさがみこベリーガーデン。栽培しているブルーベリーについてまとめてみました。ぜひ実際に食べに来てくださいね! 1.関東最大級36種類1,100本!! 甘くておいしいブルーベリーが36種類!!ブルーベリーってそんなに品種があるの?と思うかもしれませんが、あるんです。 一般に流通しているブルーベリーは海外からの輸入も多くあります。品名を見ても"ブルーベリー"としか書いていないケースがほとんどです。流通に

          さがみこベリーガーデンのブルーベリー _特徴や品種一覧も_

          ゴジラ-1.0

          ゴジラが7年ぶりに日本に上陸しました。 その名は「ゴジラ マイナスワン」。 敗戦で全てを失い、ゼロの日本に襲い掛かるゴジラ。圧倒的な破壊力で、ゼロからマイナスへ突き落される。敗戦後の日本には戦える軍隊もなく、アメリカも動かない。立ち上がったのは元軍人を中心とする民間人。主人公は元特攻隊員で、戦場から逃げ出したトラウマを抱え生きています。そんな人々がゴジラに立ち向かい、人生を再生する物語(※個人的感想です)。 ところでゴジラとは何なんでしょう。荒ぶる神。ある日突然襲い掛かる

          若者に託す

          「泰然自若として腰を抜かす」・・・これは、危機存亡の秋(とき)に面し名将は泰然自若一見腰を抜かしているかに見えるが沈思黙考逆転の一手を考えているのだ、という意味合いで使われる言葉だそうです。そうであればよかったのですが、日本はバブル崩壊後30年間腰を抜かしっぱなしで今日まで来てしまいました。 戦後日本は敗戦の痛手を乗り越え、朝鮮戦争を境に一気に浮上し、その後高度経済成長期を迎え世界が驚く発展を遂げます。国全体が若さと活気に溢れていました。日本や中国の研究家として知られる米国

          さがみはらSDGsアワード2023 市長賞受賞!!

          こんにちは。さがみこファーム代表の山川です。 今回、「さがみはらSDGsアワード2023 市長賞」を受賞いたしました。 受賞式では緊張して言いたいことが言えなかったので苦笑、改めてここに書きたいと思います。 私たちは、相模原市の山間部・青野原前戸地区で、ソーラーシェアリングによる会員制ブルーベリー体験農園「さがみこベリーガーデン」を運営して4年余りになります。 ここは以前まで耕作放棄地でしたが、現在は36種類1,100本のブルーベリーの摘み取りが楽しめる体験農園として今

          さがみこファームってなに?

          2023年10月21日、相模原市のさがみはらSDGsアワード2023にて、さがみこファームが最高賞の市長賞をいただきました!! 今年は応募が多く、その中で選んでいただいたこと、大変ありがたいです。 これからも気を緩めることなく活動を続けていきます。 さて、そんなありがたい賞を頂きましたが、少し困ったことがあります。 「わかりやすく一言でさがみこファームの取り組みをアピールするとどんなフレーズになるか?」というお題をもらっているのですが、それに対してこれ!といった答えが見つか

          メディア掲載実績(2023.9~)

          ・2023.10.10 自然電力の人・企業・自治体を応援するメディア「Re+(リプラス)」にて弊社代表取締役山川勇一郎のインタビュー記事が掲載されました。 ・2023.10.15 朝日新聞に「小型EV使ってツアー、農村の魅力を発見 相模原市」と題した記事が掲載されました。

          ぼうさいこくたい

           「ぼうさいこくたい」をご存じでしょうか。正式には「防災推進国民大会」というそうですが、国体の防災版と言えばいいのでしょうか、防災に関する活動を行っている団体・機関が一堂に会し、取り組みや活動を共有するイベントです。2016年に初めて開催され、関東大震災の100年目にあたる今年は横浜で開催されました。実は、たまたまニュースでこのような催しが行われることを知り、ふらっと立ち寄ってみたところ、思ったより大規模なイベントで、体験型ワークショップやブースでのプレゼンテーション、屋外展

          「ルールは守るもの」という思考停止

          こんにちは。さがみこファーム代表の山川勇一郎です。 今日は「ルール」の話をしましょう。 社会には様々な「ルール」があります。私たちは日常生活の中で意識せずともルールに則って生活をしており、それによって社会秩序が保たれています。 しかし、社会は常に変化していて、時代が変われば、求められることも当然変わります。本来は時代に合わせてルールも常に改善すべきですが、実際はそうはならずに、社会のそこかしこにゾンビのように古いルールが残り、新しい動きを阻害しています。自分も仕事の中で、