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SBGスタッフブログ【隔週土曜更新】

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SBGのスタッフ4人が毎週書いたブログをまとめています。
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記事一覧

1月は農繁期

「冬の間は何をしているんですか?」とよく聞かれます。 「時々農園を見回って、あとは温泉にのんびり浸かっています」と言いたいところですが、残念ながら冬の農園は想像以上に忙しいのです。 今回は冬の農園作業を少しご紹介したいと思います。 ■剪定作業 剪定は冬の一大イベントです。ブルーベリーは剪定しないと、伸びた枝や葉が込み合い、光合成が十分できなくなったり、風通しが悪くなりカビや害虫の住処になってしまいます。また、背丈が伸びすぎると、収穫もやりにくくなります。ブルーベリーを健康に

価値は何処にあるのだろう

18年の時を経てよみがえった新プロジェクトX(NHK)は、そんな地上の星たちにスポットライトを当てる形で再出発しました。  巨大プロジェクトや世界で脚光を浴びる発明が目白押しだった時代が過ぎ、日本もずいぶん変わりました。人々の価値観も大きく変わりました。そんな中で語られる地上の星たちの物語は、心打たれるものがあります。 私たちさがみこファームのメンバーも、地上の星に価値を感じる感性の集まりであり続けたいと思います。 中島みゆきのテーマソングに連れられていろいろ書き連ね

さがみこベリーガーデンの冬のギフト、ジャムとはちみつの実食LIVE!!…さてお味は??

こんにちは。さがみこファームの山川です。 先日、コーポレート会員で、いつもとってもお世話になっている株式会社フレックスさんとコラボで、今絶賛販売中のジャムとはちみつのインスタライブをしました。 フレックスさんは、パジャマ屋IZUMMという屋号で高級パジャマをネット通販されている地元相模原の会社さんで、これまで数々の賞を受賞されています。SDGsにも積極的に取り組まれており、私たちのソーラーシェアリングで発電された電気を、電力小売会社のUPDATERさんを通じて、フレックス

さがみこファーム初のお歳暮ギフト開発の裏側紹介

2024年11月、さがみこファーム初のお歳暮ギフトを公開しました。2019年に事業を始めブルーベリーもようやく加工できるだけの収量が確保でき、満を持してのお歳暮ギフトです。たくさんの方々に支えていただいてできた自信作ですので、ご協力いただいた方への感謝も込めてご紹介します。 ひとつの商品を作成するまでにたくさんの方が関わってくれていますし、ところ変わればやり方も変わると思います。さがみこファームの特徴である地域での多様な人との関わり方という観点でご覧いただくと発見があるのか

Climate Stripes

6月21日は「Show Your Stripes Day」でした。 ご存じの方もいらっしゃると思いますが(私自身は最近知りました)、Climate Stripes(気候ストライプ)は過去百数十年の気温変化を色で表したものです。表題のグラフは、八王子のclime stripeで、年平均気温が平年より低ければ青、高ければ赤で示されています。 この縞模様を棒グラフで表したものが、下記のグラフになります。これを見ると、1990年代から温暖化が顕著になり、特に地球沸騰の時代到来と言われ

JPEAソーラーウィーク大賞・優秀賞受賞!!

このたび、JPEA(一般社団法人太陽光発電協会)が主催する「ソーラーウィーク大賞2024」の優秀賞をさがみこファームの親会社・たまエンパワー株式会社と共に受賞いたしました。 弊社は創業以来のコンセプトとして「地域共生」を掲げ、事業を進めてきましたが、太陽光発電の本流であるJPEAから、そのような取り組みが表彰されたことは大変喜ばしく、大きな価値があると感じています。 他の受賞者は以下の通りです。

拝啓 全国の農家と、農林行政に関わる皆さま【後編】(3/3)

こんにちは。さがみこファーム代表の山川勇一郎です。今回はいよいよ最後【後編】になります。 4.ソーラーシェアリングが地方創生の起爆剤に農地には、農産物の生産以外に、気温抑制、CO2吸収・貯蔵、食育体験、生物多様性保全、リラクゼーション、貯水機能、防災など、多面的な機能があります。 私たちは、さがみこベリーガーデンを「人が集う場」と位置付け、体験型の教育で地域外から人を呼び込み、農地の環境に触れ、体験してもらう取り組みをしてきました。こうした取り組みを通じて、地域に雇用を生

拝啓 全国の農家と、農林行政に関わる皆さま【中編】(2/3)

こんにちは。さがみこファーム代表の山川勇一郎です。 前回に引き続き、今回は【中編】です。 3.太陽光パネル問題あるある【前編】では、ソーラーシェアリングにまつわる誤解と、激変する環境で常識が非常識になる現代について書いてきました。その中で、太陽光発電そのものに対するネガティブ意見についても少し触れましたが、これについては結構根深い問題もあり、改めて【中編】で取り上げておこうと思います。 太陽光発電に対してネガティブな人や懐疑的な人から、よく聞かれることとして、下記のような

拝啓 全国の農家と、農林行政に関わる皆さま【前編】(1/3)

こんにちは。さがみこファーム代表の山川勇一郎です。 私たちは神奈川県相模原市の山間部で、農地の上に太陽光パネルを設置して農業と発電を同時に行う『ソーラーシェアリング』を行っています。 私たちは2019年に農業法人「さがみこファーム」を設立し、ゼロから事業を立ち上げましたが、現在は、36種類1100本のブルーベリーとワイン用ブドウやキウイなどを栽培、摘み取りができる体験型農園「さがみこベリーガーデン」を運営しています。 ソーラーシェアリングは、現在全国に5,000ほどあり

ソーラーシェアリングの可能性_ワイン用ブドウと観光農園

こんにちは。さがみこファームマネージャーの小出です。 2024年のブルーベリーシーズンが終わりました。 今記事はシーズン終わりのまだ忙しさが残っている中で書いています。 しかし、今年の夏は昨年以上に暑かったですね。 酷暑が続く日本の夏は農作物の生育に確実に影響します。 今回は暑さとソーラーパネルの関係性、ソーラーシェアリングの可能性について書いてみたいと思います。 今年から栽培を始めたワイン用ブドウの様子 さがみこベリーガーデン内の隣り合った土地に、同じ品種を、同じタ

動物愛護というけれど

 最近農園にサルが出没して大騒ぎになっています。地域の方々の畑でも被害が頻発し、市の鳥獣害対策の部署にお願いしてサル対策の講習会を開き、追い払い用の音響花火の配布をしてもらいました。打ち上げると3連発で大音響が鳴り響きます。ただ、最初は効き目があってもすぐに慣れてしまい効果も限定的だと聞きます。先日、長野県安曇野市に住む知人に電話した際この話題になり、安曇野でもかねてからサルの被害が甚大で、サル追い払い隊を編成して対策にあたっているそうです。花火も使っていますがすぐ慣れてしま

さがみこベリーガーデンで夏休みの自由研究をコンプリートしよう!

まだまだ暑い日が続きますね~~。 さがみこベリーガーデンのスタッフたちは既に真っ黒に日焼けしています。それでも農園は、太陽光パネルがあることで日陰で直射日光が遮られ、暑さがだいぶ軽減された中でブルーベリー狩りを楽しむことができます。 これがさがみこベリーガーデンの大きな特徴で、来園された方にはすごく好評です。(ブルーベリー狩りは8月末まで。平日もOK ※要予約) さて、夏休みの自由研究はもう終わりましたか? 「そもそも何を題材にしたらいいのか迷う。。」という相談をさが

さがみこベリーガーデンのおすすめブルーベリー!7月~8月後半編

さてさて、ただいま7月19日。ちょうどブルーベリーは後半品種に移り変わっています。 一般的に関東では、6月~7月中旬くらいと7月中旬からという感じで前後半でブルーベリーの大きな分類が分かれています。 前半:ハイブッシュ系 後半:ラビットアイ系 これからの季節はラビットアイ系品種が最盛期を迎えます。ラビットアイという名前の通り、ウサギの目のようなかわいい見た目をした実がたーくさんつきます!甘みも強く豊産な傾向がありますので、前半とは違ったブルーベリーの楽しみ方ができますよ!

#自然界隈

先日、青山学院大学で地域共生を学んでいる学生さんたちが、授業の一環として農業体験にやってきました。ポットの清掃やニンニクの根切り作業などを手伝ってもらいました。その時、さがみこベリーガーデンの印象を聞いたところ、「ここは自然界隈ですね」と話していたのを聞き、面白い表現だなと感じました。今日は、さがみこベリーガーデンの自然界隈を紹介したいと思います。 ■緑に囲まれた隠れ家的スポット 都心から車で1時間。相模原の津久井から山中湖に抜ける国道413号線(通称:道志みち)から細い