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「来た、食われた、呆然とした」

昨年は惨敗でした。
ヒヨドリの群れがやって来たのは、6月の下旬のこと。
せっかく実ったブルーベリーが食べつくされてしまいました。
もちろん手をこまねいたわけではありません。いろいろ試しました。

試した防鳥グッズ

■テグス
糸が羽にひっかるのを嫌がって避けるようになると言われますが、ヒヨドリには効果はありませんでした。
■キラキラテープ
全然効果なし
■爆竹
鳴らした時は驚いで飛び去りますが、すぐに戻ってきます。
■人間
人がいれば逃げるかと思いきや、そんなことはお構いなし。大声を上げて脅かすと飛び退りますが、後ろを振り返ればもうそこでブルーベリーをついばんでいます。果てしない鬼ごっごで、人間の方が音を上げてしまいます。
■カイト
タカの形をしたカイトをぶら下げましたが、無視されました。
■本物のタカ
一度だけ本物のタカがやって来て、目の前でヒヨドリとバトルするのを見たことがあります。ヒヨドリも激しく抵抗していましたが、最後はタカの勝ち。結構迫力がありました。天敵を使うというのは自然の摂理に従ったやり方ですが、さすがにタカを飼う訳にはいきません。

結局、防鳥ネットを張ることにしました。
以前このコーナーで投稿したこともあるのですが、太陽光パネルの下にネットを張るのは結構難しいのです。「人と鳥との共存」ができないものか、今までも模索してきましたが、鳥たちの食に対する執着・生への執念の前に答えが見つかっていません。

そもそもヒヨドリとはどのような鳥なのでしょうか。

・全長は27cmほど、全身は灰褐色
・一定の地域で暮らす留鳥も多いが、春および秋に渡りを行う。
・里山や公園など樹木のある環境に生息し。飛ぶときは、羽を数回羽ばたかせた後、羽をたたんで滑空するパターンを繰り返すため、波型に飛ぶ。
・鳴き声は「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴くため、ヒヨドリと名付けられたとも言われている。
・果物や花の蜜など、甘いものを好む

今、さがみこベリーガーデンではブルーベリーの花盛りです。すでにヒヨドリもちらほらやって来ています。今年は去年の苦い経験を生かして、早めにネットを張ることにしました。とは言っても、張るネットの枚数は90枚以上。スタッフだけではいつまでかかるか分かりません。そこで援農の声掛けをしたところ、3日間で延べ12人の方が応援に来てくれました。
こんな感じでネットを張っていきます。

ダンボールいっぱいのネット
段取りが大事
秘密兵器
・いよいよ3人一組でネットを張っていきます
・ブルーベリーの花に引っかからない様、気を遣う作業です
1枚完了

最初は1枚張るのにずいぶん時間が掛かりましたが、練れてくるとスピードもアップ。3日間の作業で半数のネットを張り終わりました。残りはゴールデンウィーク明けに行う予定です。
ゴールデンウィーク中にも関わらず、ボランティアで参加していただいた方々、誠にありがとうございました。
戦いの準備は着々と進んでいます。今年もおいしいブルーベリーが沢山取れると思います。ご期待ください。
                        (2024.5.4 小林)


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