さがみこファーム(「さがみこベリーガーデン」を運営)

自然エネルギーと大地の恵みをシェアするブルーベリー農園『さがみこベリーガーデン』を運営…

さがみこファーム(「さがみこベリーガーデン」を運営)

自然エネルギーと大地の恵みをシェアするブルーベリー農園『さがみこベリーガーデン』を運営。 さがみこベリーガーデン公式ウェブサイト:https://sagamico-bg.org/ さがみこファーム(運営会社):https://sagamicofarm.co.jp/

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抵抗勢力への接し方

さがみこファーム代表の山川です。 今回は、何か新しいことを進めようとした際に必ず当たる人の壁、いわゆる「抵抗勢力」にどのように接すればいいか、農業の現場から思うことについて書いてみたいと思います。 農業は私たちの暮らし支える基幹産業ですが、農業者の平均年齢は67歳、地方は過疎化・高齢化が進み、このままでは日本の農業は立ち行かなくなるのは明白です。新しい動きの胎動は全国各地で見られるものの、農業者の大多数は依然として厳しい状況にあります。 大陸のように広大で平らな国土が少

    • さがみこベリーガーデンのおすすめブルーベリー!7月~8月後半編

      さてさて、ただいま7月19日。ちょうどブルーベリーは後半品種に移り変わっています。 一般的に関東では、6月~7月中旬くらいと7月中旬からという感じで前後半でブルーベリーの大きな分類が分かれています。 前半:ハイブッシュ系 後半:ラビットアイ系 これからの季節はラビットアイ系品種が最盛期を迎えます。ラビットアイという名前の通り、ウサギの目のようなかわいい見た目をした実がたーくさんつきます!甘みも強く豊産な傾向がありますので、前半とは違ったブルーベリーの楽しみ方ができますよ!

      • #自然界隈

        先日、青山学院大学で地域共生を学んでいる学生さんたちが、授業の一環として農業体験にやってきました。ポットの清掃やニンニクの根切り作業などを手伝ってもらいました。その時、さがみこベリーガーデンの印象を聞いたところ、「ここは自然界隈ですね」と話していたのを聞き、面白い表現だなと感じました。今日は、さがみこベリーガーデンの自然界隈を紹介したいと思います。 ■緑に囲まれた隠れ家的スポット 都心から車で1時間。相模原の津久井から山中湖に抜ける国道413号線(通称:道志みち)から細い

        • 夢の新発電所”SO.LA.MI♪”誕生!!

           今春、さがみこベリーガーデン(SBG)の片隅に新しい発電所が誕生しました。  生活クラブ生協と共同開発したふたつの小さなソーラーシェアリング発電所です。名付けて“SO・LA・MI♪”  一見既設のソ―ラーシェアリングと何も変わっていないように見えますが、実は小さなからだに未来につながる大きな夢が詰め込まれた発電所なのです。  ひとつ(以下、K発電所と呼称)は北西奥の森の陰にひっそりと建てられています。(※トップ画像)  ここで発電したでんきは全量生活クラブエナジーが買

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          【農園長おススメ!】ブルーベリー品種5選(6月上旬~中旬)

          こんにちは。さがみこファーム代表の山川です。 さがみこベリーガーデン(SBG)の2024年シーズンがいよいよ6月9日(日)にオープンします!! SBGでは、36種類のブルーベリーが食べ放題なんですが、季節によって食べられる品種が違います。6月は夏休みに比べ、比較的お客さんが少ないのですが、この時期の品種には特徴的なものが多く、来た人の満足度はすごく高いです。狙い目ですよ! 36種類、というと、普通の人は「え?ブルーベリーって、そんなに種類あるの?」という反応がほとんです。

          【農園長おススメ!】ブルーベリー品種5選(6月上旬~中旬)

          いよいよ始まります!!

          2024年6月さがみこベリーガーデンの2年目のシーズンがオープンします! 栽培は4年目、年々たくさん採れるようになるだけでなく、おいしさにも磨きがかかってきています。2024年シーズンは昨年以上に期待ができますよー。今日はそんなブルーベリーについて少し。 おいしいブルーベリーができるためのてまひまブルーベリーの収穫時期は神奈川県相模原市では6月~8月の3か月間です。 この短い時期においしい実をつけるために、いろんなことをやっています。 ①7,700分の剪定 さがみこベリ

          来るべき戦い

          「来た、食われた、呆然とした」 昨年は惨敗でした。 ヒヨドリの群れがやって来たのは、6月の下旬のこと。 せっかく実ったブルーベリーが食べつくされてしまいました。 もちろん手をこまねいたわけではありません。いろいろ試しました。 ■テグス 糸が羽にひっかるのを嫌がって避けるようになると言われますが、ヒヨドリには効果はありませんでした。 ■キラキラテープ 全然効果なし ■爆竹 鳴らした時は驚いで飛び去りますが、すぐに戻ってきます。 ■人間 人がいれば逃げるかと思いきや、そんなこ

          地球温暖化とニッポン

          エエーッ!まだ2月だというのに数本のブルーベリーが満開に花を咲かせました。昨年は熟すのが早く、開園日を1週間早めたのですが、今年はどうなるでしょうか。 毎年日本穀物検定協会がお米の食味格付けを実施していますが、2023年度は米どころ新潟県産で特Aにランクされたのが2種(22年度は7種)だけで、北海道の3種、山形県の4種に及ばなかったことが話題になっています。 私たちさがみこファームで今年新しくワイン用ブドウの試験栽培を始めるにあたり、山梨や長野の産地視察に行った時のことで

          【レポート】ソーラーシェアリング発電所「SO・LA・MI♪」竣工式&ワイン用ブドウ植樹体験イベントを開催!

          2024年3月30日、晴天の、初夏のような汗ばむ陽気の中、新たなソーラーシェアリング発電所2基の竣工式とワイン用ブドウの植樹体験イベントが執り行われました。 本発電所は生活クラブ神奈川、生活クラブ東京、さがみ生活クラブ、たまエンパワー、さがみこファームの共同プロジェクトの記念すべき第1・2号であり、その門出を祝して、関係者・スタッフ・来賓含めて100名もの方にご参加いただきました。 今回のプロジェクトは、次の時代のソーラーシェアリングのモデルを目指し、コーポレートPPA、

          【レポート】ソーラーシェアリング発電所「SO・LA・MI♪」竣工式&ワイン用ブドウ植樹体験イベントを開催!

          ソーラーシェアリングを描く

          これは、『デザインのデザイン』という本のまえがきです。 この本自体はデザインを通した世界とのかかわり方を示唆するもので、この本でいうデザインとは、気にも留めていないような事柄から何かを浮かび上がらせ、生活を豊かなものへと変容させるきっかけ、というようなイメージでしょうか。 このまえがきを読んではっとさせられました。ここの所悶々としていたことの答えのきっかけが見つかりました。みなさんはソーラーシェアリング(太陽光発電でもよいです)を描けますか?実際に紙にデザインできるでしょう

          新たなソーラーシェアリングが始動

          新たなソーラーシェアリグ発電所の建設が2月から始まり、先日工事が完了しました。 さがみこベリーガーデンでは既に4基の発電所が稼働していますが、今回5号機、6号機の2基の発電所が完成しました。 新発電所のキーワードは、「Non FIT、オフサイトPPA」です。 「Non FIT」:FITは使いません。 「オフサイトPPA」:ソーラーシェアリングの課題の一つに、農地では電気の需要がほとんどないため自家消費できず、発電した電気を離れた消費地へ届けなければならいという問題があります

          春よ来い!

          早いもので、さがみこファームを設立してもうすぐ5度目の春がやってきます。どうか今年はいい春になりますように! この5年間、本当にいろいろなことがありました。今でこそいっぱしな顔をしていますが、農業にド素人の私たちがよくぞここまで来たなと思います。いや、ド素人だからこそ出来たのかもしれません。なまじ知識や経験があったらとても怖くて踏み出せなかったことを平気でやってきたのですから。 耕作放棄地を前にして 5年前、この地に足を踏み入れたとき、背丈をはるかに超える雑草に覆われた

          「未来の危機に対して、人間は行動を変えられるのか?」

          さがみこファーム代表の山川勇一郎です。 今日は「未来の危機に対して、人間は行動を変えられるのか?」というテーマについて書いてみたいと思います。 結論から言えば、人間は未来の危機に対してなかなか行動を起こさないので、「楽しい」切り口で共感を広げ、事業を通じて社会変化を起こしていく必要があるのではないか?ということです。 ニュースでは連日、政治家の裏金問題が報道され、ウクライナもパレスチナの戦争も収まる気配がありません。一方、日本株は空前の株高で、NISAなどの個人投資は過

          「未来の危機に対して、人間は行動を変えられるのか?」

          方位・角度・発電量

          ソーラーシェアリングに限りませんが、太陽光発電を計画する際、より多くの発電量を得るために、太陽光パネルをどのように設置するかがとても大事になってきます。 夏の太陽は高く、冬の太陽は低くなるように、季節によって太陽の通り道は変わってきます。また、東からのぼり西に沈むように刻一刻位置が変わります。 太陽光パネルに対して太陽が垂直に差し込んだ時が発電量が最も大きくなります。そうするとパネルの方角は真南がベストです。では傾斜角はどうでしょうか。冬は太陽が低いのでパネルは立て、夏は太

          『さがみはらSDGsアワード2023』市長賞受賞のさがみこファームが、SDGsを現場で実体験できる学校団体・企業向けの農園スタディツアーをリリース!!

          株式会社さがみこファーム(神奈川県相模原市)は、相模原市山間部の耕作放棄地を再生し、農産物と自然エネルギーを同時に生産する「ソーラーシェアリング」を相模原で初めて実現。36種類1,100本のブルーベリーの摘み取りが楽しめる体験型農園『さがみこベリーガーデン(SBG)』を2023年6月にオープンし、年間2,000名の方が農園を訪れました。 先駆的な取り組みが認められ、日経SDGs先進度調査で第5位の相模原市が主催する『さがみはらSDGsアワード2023』で最高賞となる「市長賞

          『さがみはらSDGsアワード2023』市長賞受賞のさがみこファームが、SDGsを現場で実体験できる学校団体・企業向けの農園スタディツアーをリリース!!

          私の原点 ー昭和13年生まれのつぶやきー

          ■太平洋戦争(指導者の資格)  私は昭和13年9月新潟県長岡市で生まれました。戦争の悲惨さをからだで知っている最後の世代ではないでしょうか。  長岡は真珠湾攻撃を指揮した連合艦隊司令長官山本五十六の生誕の地でしたから、太平洋戦争末期、アメリカ軍に爆撃されるのは時間の問題でした。爆撃を食らったとき重要施設への延焼を防ぐため周辺の家屋は次々と取り壊され、住民は強制疎開させられました。そんなわけで私は小学校1年の1学期を長岡市で、2学期が疎開先の塚山村(今の長岡市越路町)で過ごし、