さがフード&コスメラボ ー佐賀県に新しい価値をプラスする-

対象分野:食品、化粧品 | 支援対象:佐賀県内中小企業 | 支援内容:佐賀県産農林水産…

さがフード&コスメラボ ー佐賀県に新しい価値をプラスする-

対象分野:食品、化粧品 | 支援対象:佐賀県内中小企業 | 支援内容:佐賀県産農林水産物の製品開発、機能性評価 | 運営母体:公益財団法人佐賀県産業振興機構 佐賀県産業イノベーションセンター | 設立:2011年 |

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さがフード&コスメラボとは?

私たちは、佐賀県内で採れる農林水産物の機能性を活かした食品やコスメ関連商品の創出を支援することにより、佐賀県内に付加価値の高い新産業の集積を図ることを目指しています。 このサイトでは、さがフード&コスメラボの取り組みを紹介することにより、佐賀県内の食品・化粧品の素材供給や商品化に携わる事業者の皆さんに私たちの支援内容を知っていただき、さがフード&コスメラボを活用していただくことを目的としています。 支援メニュー事業者様からの相談はもちろん、さがフード&コスメラボが機能性を評

    • さがフード&コスメラボ事業終了のお知らせ

      平成23年から県内農林水産物等の機能性を活かした食品やコスメ関連商品の創出を支援し、佐賀県内に付加価値の高い新産業の集積を図ることを目指してきた「さが機能性・健康食品開発拠点事業(さがフード&コスメラボ)」が令和4年度をもちまして終了する運びとなりました。これまで長きにわたるご愛顧に深く感謝申し上げます。 さがフード&コスメラボのこれまでの研究成果は、佐賀県の機関である「佐賀県工業技術センター」に引き継がれます。ラボの研究成果のご活用をご検討される場合や機能性成分の分析など、

      • 「松葉」のクラフトジン

        佐賀県初のクラフトジン蒸留所 佐賀市諸富町に楠乃花蒸留所(㈱スティルダム・サガ 代表取締役 和田真司 様)が佐賀県初のクラフトジン蒸留所を2020年4月に開設されました。 ジンの発祥地であるオランダから蒸留器を導入し、佐賀県産の素材を使ってオリジナルのクラフトジンを提供されています。 これまで、七山の南高梅、多久のベルガモット果皮、武雄のレモングラス等を活用されています。 ジンはセイヨウネズ(ヒノキ科の針葉樹)の果実「ジュニパーベリー」を香りの主成分瓶詰時のアルコール度数が

        • 大は小を兼ねる―大豆による餡つくり―

          大豆は、たんぱく質を豊富に含み、食物繊維、カルシウムなども供給します。栄養面のみならず、大豆は食品への汎用性があることから、日本の伝統的な食材です。豆腐、納豆、みそ等、私たちが大豆もしくは大豆製品を食べない日はないと言っても過言ではないでしょう。今回は、新しい機能性大豆とそれを用いた餡を紹介しましょう。 新しい大豆新しい大豆とは、佐賀大学で育種改良された「佐大HO1号」(Hはハイ、Oはオレイン酸)です。通常の大豆と比べてタンパク質、脂質(油)、炭水化物濃度に変わりはありませ

          梅の酸っぱさは健康の源

          春はまだ遠いのですが、今回は「梅」の話です。 花札の2月は「梅に鶯」、受験生には“学問の神様”菅原道真を慕ってきた太宰府の飛梅に願をかけます。 梅は、日本では古来より食されている代表的な果実でしょう。未熟な果実は生食には向きませんが、成熟間近の青い果実は梅酒に用いることができます。 成熟したものは、主に梅干しの原料として使われます。梅干しは腐敗を防ぐためにおにぎりの具として入れ、また、お弁当の上に乗せます。忙しい仕事が終わり、小腹がすいた時、お茶漬けのトッピングにも梅干しは

          1年の始まりを七草粥で健康に!

          新年明けましておめでとうございます。 厳しい寒さの中でも、梅の枝先は少しずつ赤くなり蕾の準備ができています。今年も一年を通して、食に関する記事を紹介致します。皆様の健康と食の楽しみに役立てれば嬉しいです。 七草粥とは? では、新年の食行事である「七草粥」から始めましょう。 年の初めに、若菜を摘んで食べ生命力をいただく風習や7種類の穀物をおかゆで食べることが、やがて「七草粥」という行事になったと言われています。江戸時代には人々の間で正月に食べるようになりました。年の初めに「

          おせちの栄養学

          おせちの歴史 「今年も早かった、もう一年過ぎた」、と何回、いや何十回言ったことでしょう。年末を迎え、今回は「おせち」について、栄養の面からお話しましょう。きれいに盛り付けられたおせち料理は、正月に私たちの気分を新たにしてくれます。おせち料理が定着したのは江戸時代と言われ、新しい年を祈願し食べました。おせちの代表には、黒豆、数の子、海老、レンコン、里芋、ゴボウ、栗きんとん、鯛などがあります。豊かな田園地帯が広がり、玄海灘、有明海を有する佐賀県では、これらの海の幸、山の幸は容易

          「里味庵」の乾麵

          ◎里味庵(唐津市) 今回は事業者様からOEM委託先紹介依頼の事例です。 唐津市七山の山間に佇む蕎麦屋を訪れたのは2020年の秋、TV番組で紹介 されたこともあり、お客様で大変賑わっていました。 「乾麺」を作りたい! 店主の市丸氏から、相談されたのは、蕎麦とうどんの「乾麺」を作りたい のでOEM先を紹介して欲しい。県内を中心に探したのですが蕎麦専業は無く アレルゲン等でお受けいただくことができませんでした。 もう一つお受けいただくことができなかった理由があります。それは蕎麦粉

          "食べて守ろう虹の松原プラン"

          虹の松原を守るためにラボは、高校生のサイエンスプログラムを応援しています。ここでも前号に引き続き高校生のプログラムを紹介します。                            その名は、「食べて守ろう虹の松原プラン」!                       唐津南高校で岡本教諭が指導されている食品流通科の生徒さんは、虹の松原研究班を作り、虹の松原で松の採集の許可を得て、松葉を採取し研究を実施しています。 日本三大松原で最も大きい唐津の虹の松原は、松の総数が約10

          -さがフード&コスメラボの取り組み- 開発・コラボ・OEM先紹介編 part 2

          全国和菓子甲子園2021(佐賀県立唐津南高等学校)について Part1で紹介しました佐賀県立唐津南高等学校(食品流通科)がエントリーした全国和菓子甲子園2021の続報です。  今年のテーマは「豆」。佐賀県内で生産されている「豆」について相談を受け、佐賀大学農学部の穴井教授(現九州大学教授)が遺伝子組み換え技術を使わずに開発した大豆、「佐大HO1号」を紹介しました。その特徴は普通の黄大豆と比べるとオレイン酸の含有割合が80%を超えているところです。(HOはハイオレイン酸を表して

          -さがフード&コスメラボの取り組み- 開発・コラボ・OEM先紹介編 part 2

          『令和3年8月11日からの大雨による災害に関する特別相談窓口』設置について

          この度の大雨により浸水等の被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 さがフード&コスメラボを運営する公益財団法人佐賀県産業振興機構では、令和3年8月11日からの大雨による災害に関して「特別相談窓口」を設置しました。 https://infosaga.or.jp/information/1490.html

          『令和3年8月11日からの大雨による災害に関する特別相談窓口』設置について

          -さがフード&コスメラボの取り組み-  開発・コラボ・OEM先紹介編 part 1

          さがフード&コスメラボの使命 海苔、アスパラガス、たまねぎなど多様な農林水産物を産する佐賀県において、ラボは、「佐賀県農林水産物を用いて基礎研究を行い、それを基に機能性を有する製品のアイデアを企業に提案し、地域経済の発展に貢献する」することをミッションとし日々研究を重ねています。 これまでに、ラボは佐賀県工業技術センターと共に、化粧品会社とレンコンを用いたスキンケア製品を開発中です。また、生産高全国2位の佐賀県産アスパラガスを用いて、西九州大学の健康栄養学科の学生さんとグラ

          -さがフード&コスメラボの取り組み-  開発・コラボ・OEM先紹介編 part 1

          万能な食べ物“蕎麦”!

          ゆく年を思いつつ食べる年越し蕎麦、暑い日に食べるざる蕎麦。 私たちになじみの深い蕎麦は、日本原産ではなく中国からの伝来であると言われています。弥生時代の遺跡から蕎麦の花粉がみつかったことから、弥生時代には伝来していたと思われます。 発芽が早く痩せた土地でもできることから、「蕎麦作りに飢饉なし」という言葉さえある。蕎麦は沖縄を除く全国各地で栽培されており、生産量が多いのは東京以北の県です。佐賀県では、三瀬や七山辺りの山村で栽培されています。 蕎麦の種類 蕎麦の作り方により、十

          海苔の健康への可能性は∞

          海苔と歴史四面海に囲まれた日本は、世界で最も多くの水産物を利用、消費する国です。なかでも海苔を様々な形で日常の食生活に取り入れ、板状にして食する日本はユニークであると言えるでしょう。我々が食べている海苔は、紅藻、緑藻などの食用とされる藻類の総称で、日本人はそれらを加工したものを古くから食してきました。奈良時代の「風土記」には、海苔について記述があり、海苔が租税の対象であったとされ、海苔は古くから重要な食べ物であることがわかります。海苔の養殖技術は江戸時代には確立され、今では佐

          タマネギの2つのすごい機能

          佐賀県とタマネギ料理に欠かせないタマネギ。甘みのある春タマネギを水にさらしてサラダに、冬の寒い夜にタマネギのてんぷらに、季節を問わず子供も大好きなカレーに。その一大産地(北海道に次いで全国2位)佐賀県。その成分は昔から研究されており、幕末維新期活躍した佐賀県出身の偉人、黒田チカ博士(日本で最初の女性化学者)の学位論文もタマネギ成分に関するものなんです。タマネギの機能性成分としては、抗酸化力があるとされ血行や血流を改善する「含硫化合物」や、ビタミンCの働きを助ける「ポリフェノー

          からだに嬉しい大豆菓子

          『大豆』といえば醤油、味噌、納豆、豆腐、豆乳、たくさんの商品が思いつきます。タンパク質を豊富に含むことから畑の肉とも呼ばれ、他にも抗酸化作用のある大豆サポニン、お肌の調子を整える大豆イソフラボンなど栄養豊富なことからスーパーフードとも呼ばれています。「節分に年齢の数だけ豆を食べると体が丈夫になり風邪をひかない」と言われているのも理由があってのことですね。この大豆を使ってこだわりの商品を開発し続ける企業があります。佐賀県武雄市にある(株)宮本邦製菓です。昭和32年より菓子作りを