「松葉」のクラフトジン
佐賀県初のクラフトジン蒸留所
佐賀市諸富町に楠乃花蒸留所(㈱スティルダム・サガ 代表取締役 和田真司 様)が佐賀県初のクラフトジン蒸留所を2020年4月に開設されました。
ジンの発祥地であるオランダから蒸留器を導入し、佐賀県産の素材を使ってオリジナルのクラフトジンを提供されています。
これまで、七山の南高梅、多久のベルガモット果皮、武雄のレモングラス等を活用されています。
ジンはセイヨウネズ(ヒノキ科の針葉樹)の果実「ジュニパーベリー」を香りの主成分瓶詰時のアルコール度数が37.5%以上になるように作られています。
ボタニカルな素材
ジンの香りつけには、ジュニパーベーリーの他にボタニカル(草根木皮)や果皮を数種類配合されるようです。
2021年秋に和田社長より、当ラボに「佐賀県産のボタニカル素材」を紹介して欲しいとの相談があり、数種類を紹介した中で最も興味を持たれたのが「松の葉」でした。
当ラボは以前より佐賀県立唐津南高等学校と交流があり、中でも「虹ノ松原研究班」より虹ノ松原の松葉の有効活用について相談を受けていた経緯があります。
同校は事故防止等で伐採された黒松から葉を採取し、松葉サイダーや菓子等の試作を重ねていました。
唐津南高等学校「虹ノ松原研究班」との共同開発
2021年12月に両者をマッチング、和田社長のジンに対する情熱と高校生の虹ノ松原に対する思いがシンクロし、その場で試作に向けて具体的な動きが始まりました。
2022年4月に若い松葉と松葉パウダーが「虹の松原研究班」より提供され商品化へ向けて動き出します。この時点で和田社長は経験的に松葉パウダーの新茶の様な香りと松由来の芳香とジュニパーベリーの香りが重なって唯一無二のクラフトジンになると確信していたそうです。
そこで、「2nd Anniversary(2周年)の商品としてリリースしたい」との話がラボに告げられ、唐津南高等学校にその旨を伝えました。その際の担当教諭の喜びようは相当なものでした。
7月上旬に製品は完成し、同中旬にはボトルのラベル貼りのお手伝いに「虹ノ松原研究班」の担当教諭と高校生が当社を訪問しています。
7月28日に「スティルダムジン2nd Anniversary 松葉&ストロングジュニパー」【500ml アルコール度数:45% 希望小売価格:4,200円(税別)数量限定235本】が発売されました。
アルコール度数を調整する割水には唐津市七山の天然水を使用しています。
ご賞味される際は松葉の香りをお楽しみください!
※㈱スティルダム・サガでは小売りを行っておりません。
販売につきましては佐賀市内では、『しめなわ』、『山田酒店』が取り扱っているそうです。
その他の取り扱い店については、㈱スティルダム・サガ(TEL:0952-37-6926)にお問い合わせください。
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