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春はまだ遠いのですが、今回は「梅」の話です。
花札の2月は「梅に鶯」、受験生には“学問の神様”菅原道真を慕ってきた太宰府の飛梅に願をかけます。

梅は、日本では古来より食されている代表的な果実でしょう。未熟な果実は生食には向きませんが、成熟間近の青い果実は梅酒に用いることができます。
成熟したものは、主に梅干しの原料として使われます。梅干しは腐敗を防ぐためにおにぎりの具として入れ、また、お弁当の上に乗せます。忙しい仕事が終わり、小腹がすいた時、お茶漬けのトッピングにも梅干しは欠かせませんね。

梅干し

梅の"酸っぱさ"の秘密

お腹を壊した時、熱っぽい時に食欲が進みません。こんな時に私たちを救ってくれるのが梅干し入りのおかゆです。梅の酸味(クエン酸、リンゴ酸など有機酸と呼ばれる)により食欲が刺激されます。このことにより体にエネルギーが補給され、元気が出るのでしょう。これらの有機酸は梅以外の果物にも含まれています。栄養学的には、クエン酸などの有機酸は腸内で悪玉菌の増殖を抑制し、腸内環境をよくすると言われています。また、クエン酸は細胞内でエネルギーを作るのに重要な成分です。ラボは、佐賀県産農林水産物から有機酸を介して直接的、間接的に腸内の環境を整えるものを探しています。

梅の活用方法

この他、梅干しの利用方法はたくさんあります。梅肉を酒のあてから本格的な料理に幅広く利用できます。梅肉を長いもに少し乗せただけでも、立派な酒の肴です。梅肉入りのショウガ焼きはおいしそうです。豚肉の甘さとショウガのピリッとした味を、梅肉のさわやかな酸味が一層引き立ててくれます。夏の暑い日にもりもりとスタミナをつけるために、あるいは夏バテ防止の食欲増進に、梅をいろんな形で利用できそうです。
さらに、梅はドリンクとしても重宝されています。青い梅を漬け込んだ梅酒、あるいは梅シロップ。これらはカクテルの材料や運動後のスポーツドリンクにも利用できそうです。

梅ドリンク

色彩が少ない冬が終わりに近づいた時に見る梅の白、ピンク、赤色はとても綺麗です。春の魁(さきがけ)の梅についてお話ししました。
如何でしょうか?たっぷりと唾液がでましたか?

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