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-さがフード&コスメラボの取り組み- 開発・コラボ・OEM先紹介編 part 2

全国和菓子甲子園2021(佐賀県立唐津南高等学校)について

 Part1で紹介しました佐賀県立唐津南高等学校(食品流通科)がエントリーした全国和菓子甲子園2021の続報です。
 今年のテーマは「豆」。佐賀県内で生産されている「豆」について相談を受け、佐賀大学農学部の穴井教授(現九州大学教授)が遺伝子組み換え技術を使わずに開発した大豆、「佐大HO1号」を紹介しました。その特徴は普通の黄大豆と比べるとオレイン酸の含有割合が80%を超えているところです。(HOはハイオレイン酸を表しています)

プレゼン様子


 この大豆を取り扱っている㈱森光商店(鳥栖市)に相談したところ、快く材料を提供していただきました。
 2名の生徒が考えたのが“最中”でした。その名も「梅豆羅(めずら)もなか」。その昔、古事記、日本書紀によると唐津の一帯が「梅豆羅国(めずらのくに)」と記されていたことから発想したそうです。
 大豆の餡に唐津産の梅肉をブレンドした、さっぱりとした味です。種は佐賀県産のもち米を使ってワッフルメーカーで作製しています。種の表面にある金魚は嬉野茶の粉茶を使っています。       

 この金魚にも意味があって、古事記、日本書紀の記述では、神功皇后が、この地を梅豆羅国と名付ける際に、岩下に群がる魚に針を落として吉凶を占ったことに着想を得たそうです。
 7月の九州・沖縄ブロック大会を突破し、8月20日全国大会が行われました。コロナ禍の影響でリモートで実技、プレゼン、食味の審査が行われ、奨励賞をいただきました。

実技審査・賞状

佐賀県農林水産物への熱い視線

 ラボでは、これまで研究があまり進んでいない機能性、知られていない農林水産物、これから栽培される新しい農林水産物に熱い視線を注いでいます。
 今回、ご案内した大豆「佐大HO1号」を活用した製品の企画、製品化を計画していますので、その際にはご案内させていただきます。

Part 3に続く

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