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1年の始まりを七草粥で健康に!

新年明けましておめでとうございます。
厳しい寒さの中でも、梅の枝先は少しずつ赤くなり蕾の準備ができています。今年も一年を通して、食に関する記事を紹介致します。皆様の健康と食の楽しみに役立てれば嬉しいです。

七草粥とは?

では、新年の食行事である「七草粥」から始めましょう。
年の初めに、若菜を摘んで食べ生命力をいただく風習や7種類の穀物をおかゆで食べることが、やがて「七草粥」という行事になったと言われています。江戸時代には人々の間で正月に食べるようになりました。年の初めに「七草粥」を食べ「無病息災」を祈願しました。この習慣は、全国各地で形を変えながら正月の行事として受け継がれています。
七草は次の野菜、野草を指しています:せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(蕪)、すずしろ(大根)。これらをおかゆに入れ、1月7日に食べます。恐らく、おせち料理で疲れた胃腸をいたわる意味もあったのでしょう。

写真1(七草)

昔の人は、青物が不足する冬に若菜を摘んで食べたというのは現代の栄養学から言えば驚きです。なぜなら、若芽、いわゆるスプラウトといわれる部位は生育が盛んで種々の機能性成分を多く含んでいます。

スプラウトの持つ力

例えば、ブロッコリーのスプラウトはスルフォラフェンという成分があり、この成分は抗ガン作用、抗炎症作用、抗肥満作用など持つことが報告されています。カイワレ大根もスプラウトの代表といえるものです。カイワレ大根は葉酸も含まれ、サラダでは見た目もよく、日常的に用いたい食材です。スプラウトは、蕎麦の新芽にもあります。蕎麦と同様、ルチンという血管に良いと言われる成分が多く含まれ、また食物繊維にも富んでいます。そばスプラウトは根元がピンク色であり、サラダに入れると彩りが良く食欲を誘ってくれます。


地方にはその土地独特のこのような風習があります。例えば、佐賀の有田町では、7種類の野菜や野草を入れた味噌汁があります。「七草汁」と呼ばれています。これも「七草粥」と同じ発想でしょう。
現在、これらの七草を近所で摘むのは困難でしょう。でも、スーパーでパック入りが販売されています。
寒い夜、フーフー言いながらのおかゆは心も体も温まりそうです。

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