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秋田の美術をアーカイヴしていく、、、

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秋田の現代アートとの関わりに関するこれからのこと
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パブリックメモリーとして秋美と山衣をほどく時に。

パブリックメモリーとして秋美と山衣をほどく時に。

秋田公立美術大学10周年プロジェクト「美大(あきび)を解く(ほどく)」の展覧会『美大10年』が会期後半となり、永沢碧衣作品『山衣をほどく』の展示が始まったとのこと。先日話した、私の脳ミソの石田徹也への呪縛をほどく機会ともなるか、、、は個人的な話として↓
(「永沢碧衣『山衣をほどく』、そして石田徹也。」)

深い自然と、自然ゆえの災害の有様までも懐に抱いて巡りゆく、死んでゆく熊と山々を描いた『山衣を

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秋田公立美術大学が開学10周年なのですって㊗

秋田公立美術大学が開学10周年なのですって㊗

秋田公立美術大学が今年、開学10周年を迎えたそうです。10周年を記念して、7月からは展覧会などイベント目白押しの “秋田公立美術大学を解きほぐすプロジェクト「美大を解く」” が予定されているそうで、詳細は最下部にリンクを貼りました。

秋美がやってく来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

思い起こせば、、、
秋美はスタートの初っ端からすでに前途多難でしたね 笑。開学直前でいきなり不認可に覆るピンチに。Fando

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アートって何ですか?

アートって何ですか?

3年くらい前でしょうか、私は会う人たちに「アートって何ですか」としきりに聞いていました。ちょっと悩んでいて (ま、今も悩んでいる最中だし、たぶん今後も悩むのでしょうけど) 、えーい、いっそインタビューだ、という気持ちでした。

答えてくれた人たちの表現する「アートとは」は、予想以上に多様なものでした。そのひとつひとつの言葉は大切な私の財産としてずっと胸に抱いています。

…照れくさいことを言います

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では、秋田の美術とは何でしょうか、、、

では、秋田の美術とは何でしょうか、、、

前回の続きです。

では「秋田の美術」とは何でしょうね、、、正解はないのかもしれませんけれど。

作家が秋田に住んでいる、秋田出身である、ということにとどまらず、

秋田に暮らす私たちの価値観の発見とか、その変容体験が、秋田で展開された時、そういったものが「秋田の美術」といえる、と私はイメージしています。

今、価値観が大きく変容していく時代のただ中にいます。そんな中で、2005年にはココラボラト

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秋田の美術をアーカイヴしていく、、、

秋田の美術をアーカイヴしていく、、、

ぼんやりと疑問に思うことがありまして、

端的に言うと、

50年後100年後に秋田に住んでいる人や秋田に来た人が、

90年代以降の秋田の美術をどこに行ったら観られますか?

ということなんです。

現代美術の醍醐味は、当たり前のことですが、同時代に作品が生み出されるさまを、作家の有りようを、まのあたりにできることですし、また今の時代は、鑑賞者個々人の多様なスタイルでもって、解釈も関わりもできる

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