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「しょっぱい+甘い」で終わると思うなかれ

年末から順調に体重を増やしているわたしです。

増量しなきゃいけないのに増量できない、みたいな女優さんがいらっしゃったら、代わってあげたいくらいでございます。

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シベリアロールという食べ物をご存知でしょうか。

あんこが入った、ロールケーキみたいなやつ。なぜ「シベリア」という名前がついているのかと言いますと・・・

冷蔵庫の普及していない時代にひんやりとした食感と涼しげな名前が好まれ、昭和初期には「子供達が食べたいお菓子No.1」であったと伝えられ高齢者の90%以上に知られています。

発祥地から考案者、名称由来、食品分類に至るまで未だ正式な解明がなされていません。誕生は明治後半から大正初期頃で、当時はどこのパン屋でも製造していたとの記録があります。

シベリアを考案した人物は不明であり、関東以外の地方や外国にも同種の菓子の存在は認められていません。
(中略)
本当に謎めいた不思議なお菓子です。

とげぬき福寿庵公式HPより抜粋

専門店が「謎めいた不思議なお菓子」と言い切ってしまうほどなので、本当に謎。


これ、本来は冷たいままいただく食べ物なのですが、なんと最近は

あったかシベリアロール

という食べ方があるらしいんですよ・・・。

これがあまりに罪深すぎてわたし一人では背負いきれないので、共有させてください。

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まず、シベリアロールを買います。

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一切れをお皿に寝かせ、その上に、バターを乗せます。

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ここでバターの量を躊躇した者には罪深き幸せはやってこないので、このように大胆に乗せること。

そしてふんわりとラップをし、電子レンジ600Wで30秒ほど。(直近まで冷えた状態であれば、40秒くらいがいいかも)

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罪深い。


もう、優勝。見ただけで、既に500キロカロリー!!!!(嘘)

フォークを入れると、冷たかったはずのあんこがほくほくのトロトロに生まれ変わっており、あんこの熱さでとろけてゆくバターと絶妙に絡み合い・・・・

もう「しょっぱい+甘い」界の帝王に君臨できちゃう。

体感40秒で完食し、罪深き幸せに身を預けたのでした。

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これは食いしん坊界では定説だと思っているのですが、しょっぱいものの後は甘いもの、甘いもののあとはしょっぱいものを食べる、というのをエンドレスで繰り返すのが普通ですよね。

そこで発明されてしまったのが、「しょっぱい」と「甘い」を融合させた「しょっぱい+甘い」食べ物です。昨年度Mー1王者・ミルクボーイの言葉を借りると「煩悩の塊」。

代表作と言えるのが、ポテチにチョコレートをかけて固めたものです。

あれは「しょっぱいものを食べたいわたし」と「甘いものも食べたいわたし」という2つの煩悩をいっぺんに叶えてしまおうという魂胆の上で作られた商品だと、わたしは認識しています。


ただ、「これでいっちょ、1種類のお菓子で済むわぁ!」と思ったら、大間違いだと思うのです。わたしは。

「しょっぱい+甘い」の食べ物を食べた後って、絶対また「しょっぱいもの」を食べたくなりませんか!?!?!?

「しょっぱいもの」単独の魅力って、他の何にも抗えないんですよ。

「しょっぱい+甘い」食べ物って、食べた後、口に残るのは「甘い」の方なんですよ。

なんで???????


この「あったかシベリアロール」も、例に違わずそうでした。

バターの塩気にうっとりしたものの、食べ終わった時に残るのは、「甘い」口。

「甘い」口が求めるのは、「しょっぱい」。

よって、こうなりますよね。

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これ、最近のわたしのイチオシ「しょっぱい」お菓子です。


誰か、わたしの食欲を止めてくれ。

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。