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じっくり・しっかり・ゆっくりと。

今朝、卒業したゼミのグループラインでゼミの先生からOB・OGのみんなへ向けたメッセージが届いた。私はすでにこのゼミを卒業して10年になる。
先生は60歳を迎え、今年の3月の卒業生を送って先生も15年続けた教授を退任された。その節目に卒業生みんなにメッセージを送ってくださった。それは今落ち込み気味な私にとってはとても暖かく優しい応援メッセージのように感じた。とてもありがたい。


私は先生のことをとても尊敬している。
なぜだか、2年間のゼミでの先生とのコミュニケーションが今でも深く心に刻まれている。人生で悩んだ時はいつも先生の厳しい言葉が頭をよぎる。そしてくじけそうな私の背中をいつも押してくれた。これをどう説明していいのかはわからないけど、先生はそれぐらい私にとって影響力のある人だ。このなんとも言えない影響力は、以前ゼミ10周年記念の時に先生が話してた言葉からストンと理解することができた。

「ゼミではみんなにデザイナーとしていくらでもテクニックを教えることはできたけど、みんなにはぼくの生き様を教えてきた。」


そうか、そうだったんだ。

この先生の生き様というのが卒業後10年経った私に今でも深くずっと影響を与え続けている。

そして今日先生からまた生き様を教えてもらった。忘れないように書きとめようと、久しぶりにnoteを開いた。でもいざ言葉にしようとしたらまとめることができなかった。先生の生き様は私にすごく影響(インプット)を与えているけど、私自身がまだそれを消化(アウトプット)しきれてないということに気づいた。まだまだ未熟者だと改めて気づかされた。

ただ今日のこの日を忘れないように、先生の言葉をそのまま借りて今の自分の心に書きとめておこうと思う。

「じっくり・しっかり・ゆっくりと。急がば回れが大事なんだと思う。」

今日先生から教えてもらった生き様。

私は先生を雲の上の人だと思っている。そんな先生からのこの言葉にはとても重みを感じた。先生は20歳でデザインに出会い、40年間もがむしゃらにものづくり(デザイン)に向き合い、トライ&エラーを繰り返し、そして数々の失敗を経てようやくここまでたどり着くことができたそうだ。今考えると本を読めばすぐに簡単に学べることもあったそうだが、それを体験して学んだからこそものづくり(デザイン)について大事なことを気づけたそうだ。そしてこの40年の経験から「じっくり・しっかり・ゆっくりと。急がば回れが大事なんだと思う。」と最後に綴っていた。

尊敬する先生聞くとこの言葉は私の胸にずっしりと響いた。

急がば回れって昔から何度も耳にしたこともあるし、実際そうだとなんとなく「わかったつもり」ではいた。でもそれは「わかったつもり」でしかなかった。

私はいつも他人と比べて焦ってばかりだった。そして焦りから自分と向き合うことをせず、周りばかりを見てしまっていた。


その焦りから、自分や物事に対して「じっくり・しっかり・ゆっくりと」向き合えていなかった。今更だけど気づかせてもらってよかったなと思う。

そしてまた先生は「卒業して10年後のみんなの幸せ」が教授として教える目的だったとおっしゃっていた。

私はちょうど卒業して10年経った。先生に幸せですと言いたいが、残念ながら今の自分は幸せですと言えない状況だ。というか結構自分的には人生で一番悩んでいる時期かもしれない(笑)でも結構今でも落ち込んで立ち止まることは多々あるけれど、少しづつ少しづつ前に進んでいると実感している。そして今日頂いたメッセージはまた私を少し前に動かしてくれた。いつか先生に会える機会ができたら感謝の気持ちを直接伝えたいな。

今よりも少しでも「じっくり・しっかり・ゆっくりと」前に進んでいこうと思う。


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