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小説『クリキャベ🥬』感想たち

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創作大賞2023 朝日新聞出版賞受賞作、そして2024年4月5日に発売した書籍『クリームイエローの海と春キャベツのある家』にいただいた感想記事たちをまとめました。たくさんの感想あ…
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#暮らし

それでいいよと私の元にやってきた本

それでいいよと私の元にやってきた本

こんにちは、めげないやつ子です。

久しぶりに小説を読みました。

note主宰、創作大賞2023のお仕事小説部門で朝日新聞出版賞を受賞された作品です。

昨年から色んな出来事があった我が家。
息子のことも自分も、家族のことも、一つの答えが出たところでした。

暮らしが大切なんだと気付いた途端に “そうそう、それでいいんだよ…” と言わんばかりに、私の元にやってきた本です。

読み終えてから、ふわ

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息苦しさを感じている人は、救心でも、キャベジンでもなく、「クリキャベ」を読んでみるといい

息苦しさを感じている人は、救心でも、キャベジンでもなく、「クリキャベ」を読んでみるといい

「コレハワガヤノコトデスカ?」

小説を読んだ瞬間、それはもうカタコトになるくらいビックリした。読みすすめ、ちょっと怖くなり、どこかにカメラでもあるんじゃないかと我が家の四方を見渡した。

「クリームイエローの海と春キャベツのある家」 せやま南天さん

家事代行サービスを始めたばかりの津麦が、5人の子どもを育てるシングルファーザーの織野家と出会い、育児や家事、仕事や生活の本質に向きあい、成長を遂げ

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ふつうの暮らし、ふつうの人 #創作大賞感想

ふつうの暮らし、ふつうの人 #創作大賞感想

タイトルにある色を想像しながら、パステルカラーの世界観かな?・・と思って読み始めたら、全然違った。とある家の話で、とある家政婦の物語。

こんなに厳し目の舞台で、線の細い主人公は大丈夫なんだろうか。どんなふうに、この家が、それとも主人公が変わっていくのだろうか・・不安と期待が混ざる。

作品には、家事代行サービス業で働く女性が描かれている。働く、と言ってもまだまだ経験は浅く、前職の商社時代の仕事内

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