詩人ごっこ

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黄色い花の咲く前に

ミモザの世話をすることになった。

言われた通り、毎日12Lの水をたっぷり。

本当は、12Lなんて多すぎるからちょっと嘘だと思ってた。
手元にじょうろもなかったので、バケツや小さなジョウロで
チョロチョロ水をあげるようにしていた。

本当は、時々面倒臭いので水をあげていないのを知らないふりをしていた。

台風の日は、心配なので室内に置いたままにした。



ある時から、ものすごく葉が落ちるよう

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さあ、電車を降りたところ

今しかできないことというのが、いくつもあるらしい。

選択を迫られる。
でも、選択していいかどうかさえ、決められない。



今、私はエスカレーターの前にいるのだと思う。
それは、とても長いエスカレーターなので、先が見えない。

仮に、上りのエスカレーターだとしよう。

隣に下りのエスカレーターもあるから、どんな人が降りてきたか見える。
上りのエスカレータはーは、3つもある。
どれも同じところに

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伝説になる前のしょぼい自伝おm

私って本当に、何がしたいんだろう
明日からどうしよう

アトリエ借りるのやめようかな
アトリエで新しいことやる?
とか色々考えてひたすらに不安になったりする。

どこかにきちんと場所を決めて錨を下ろしたら
もっと自分の行きたいところにいける気がするのに
偶然にもいいところへ着くことを期待して
ふわりふわり

こうして3年半が過ぎてしまった

どこに行くのかを決めないことで
自分が、自分のキャパを超

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月の始まり

決まって思い出す子どもの頃のこと

友達のお父さんが運転しながら

今日の月
爪の切りカス見たいじゃね

とこぼした

顔は見えなかったので
冗談だったのか
真剣だったかは
思い出せない

その日から
私には新月が見えなくなった

でも
たとえそう思ってしまっても
不思議とまだ美しいと思えるのだ

なんとも言えない鋭さ
白さ
冷たそうな感じ

周りの星に配慮していそうな謙虚さすら感じる

そして

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