あなたの平和、家庭の平和、世界の平和

どんなに広大な範囲に見える物事も、自分自身から始まる。
たとえば、あなたが地球規模の平和を望むなら、
あなたの平和、家庭の平和、世界の平和
という順に拡大していく。その逆ではない。

このことを、「あなたの発するエネルギー」に着目し、日常からできることを説明しながらお話ししよう。

冒頭で挙げたテーマに加え、この記事は特に、
★自分は共感しやすく、外部からの影響を受けやすいと思っている方
★とっさに場の空気に合わせてしまう習慣のある方
★人の機嫌や態度に左右されることをやめたい方
★一緒に暮らしている動物、その他の生物に幸せでいてほしい方
などにおすすめする。

現実が「変わる」ことを確かめたい人へ

自己啓発や精神世界、セラピーの教えなどで、「あなたが変われば、世界は変わる」という意味のことを学ぶとき、漠然と「魔法のようにがらりと」、あなたの現実が一変することを思い浮かべ、そうならなかったので落胆したことはないだろうか。
あるいは「奇跡」という言葉を聞くとき、何か非現実的な現象という観念を抱いてはいないだろうか。

私は断言できる。確かに、あなたが変わると現実は変わる。
あなたがかつて、不可能だ、そんな理想は実現しないと考えていたことも、あなたが変われば実現する。このことは自然だ。真理だ。

ただ、人間は「結果」を即、自分のわかる形で認めることができるかどうかで「判断」や「評価」をしてしまう。
そして自分の下した判断や評価によって、歩みを止めたり、継続を怠ったりしてしまうのだ。

あなたの意識の「正しい使い方」を思い出し、活用できるようになるまでには、粘り強く訓練することが必須だ。
自然な性質や本来のあり方が堆積物で覆われているのなら、堆積したものを除去しなければならない。その作業は、一朝一夕で完了するものではない。
(霊的に目覚めたまま生きることや意識の使い方に関連する記事は、主に、★霊的な目覚めと創造★内に収録している。)

でも、本当に「現実は自己の反映である」とわかれば、その継続があなたの人生を支える確かな芯となり、先へ進めば進むほど楽しくなり、歩む足取りは軽くなる。

今年の2月、◆「家族がNext Stageに入ること」という記事でふれたのだが、私は今、平和や調和を、家庭という単位の中でも実感している。
日々の暮らしが穏やかで、しみじみ楽しい。
この状態が実現するまで長い年月がかかったはずなのだが、ちょうど夢の中で気づいたらいつの間にか新しいシーンにいるように、そしてそこにいるとそれだけが現実で、別な色合いの夢もあったという「現実感」がなくなってしまうように、家族との過去もすべて、幸せな「連なり」のみに見える。

こうした変化は、数々の節目や転機を通過してきたとはいえ、「ある瞬間に全てが変わった!」というものではなかった。
この日を境に劇的な変化が、という形ではなく、おぼろげに、いつとはなしに実現していたものだ。
その点で、「自分が変わったら、いついつまでに必ずこうなるはずだ!」と力みながら期待する態度は適していない。
しかし、期間やスピードにこだわらなければ、自分の意識を訓練することの結果は確かである。

自分、そして家庭……と順に平和を実感してきた私にとって、今目を向けているのは地球規模の、世界の平和だ。
ただし世界を救うというような上から目線の思いではない。
私の個人的現実は平和だが、世界全体で平和が実現しているかといえばそうとは言えず、自然界との調和も実現していない。
そして、その世界は「私」の意識の中にあるのだ。

繰り返すが、どんなに広大な範囲に見える物事も自分自身から始まる。
つまり、
あなたの平和、家庭の平和、世界の平和
と拡大していく。
あなたという中心から広がって、大きくなっていく円のように、だ。

あなたの人間関係や周囲の環境は、あなたの内の様子のバロメーター

あなた自身の家族もしくは、日々直接関わっている人たちとの人間関係は、あなたの内の様子のバロメーターである。
一緒に暮らしている動物など、人間以外の生物もそこに含まれる。

見回してみて、どうだろう。平和、調和は実現していると感じるだろうか。

ただ問題がない、争いが起きていないという状況は、平和や調和とは呼べない。
平和、調和は「穏やかでかつ、よろこびや楽しさがある」状態だ。
一触即発なのに表面上は静かにしているとか、うまくつきあうために我慢し鬱憤をためながらも、作り笑いをして波風を立てずに暮らしているとかは、平和や調和に該当しない。

現実があなたの反映であることをどの程度認めているかはともかく、まずは自分が平和でない人が他者に平和をもたらすことができるかどうかを考えてみてほしい。
また、世界を平和にしようと働きかけている人の家庭が平和でなかったら、本当に世界を平和にできるだろうか。

バロメーターは「人」だけではない。
環境も、私たちの内の様子を反映している。
地球の環境問題に高い意識を持って取り組む人たちであっても、物理的対策や行動以前に、自分の内側の状態を自覚することが何よりも必要だ。

あなたの内の状態は、エネルギーとして発せられている。
誰もがそうだ。
あなたのエネルギーは、平和や調和を示しているだろうか。

外部から影響を受ける傾向にあるなら、ここを見直そう【本当の影響力を知る】

家庭のメンバーの誰かが不安定な状態にあったり、一緒に仕事や活動をしている人の中に、怒ったりイライラしている人がいたり……そんなとき、
あなたの気分や内の状態が乱れる、固まる、緊張する、不安になる、悲しくなる、不機嫌になる、などの心当たりがある人はいるだろうか。
その「埋め合わせ」をしようとおどけたり、あえて快活にふるまったり、場を和ませたりと努力して動いてしまう場合も、ここに含まれる。
いずれも表現のベクトルが違うだけで、同じ反応なのだ。

あなたは考えるよりも早くそうしていて、「やむをえない反応」だと思ってきたかもしれないし、自分の生まれ持った性質や性格のせいだと信じているかもしれない。

けれども、実際はあなた次第でそのあり方を変えられる。
それどころか、自分の内や、周囲の世界に平和を実現したいなら、必ずその反応をやめなければならない。
(関連記事◆「誰も、あなたから何も、奪えない」

私は敏感で感受性が強いから——などの理由で納得し、自分の起こす反応に甘んじていたら、あなた自身の選択を「ないこと」にして、自分の能力をも放棄することになる。

あなたのエネルギーによって何をしているのかの説明と、あなたの「本当の影響力」をここで明らかにするので、改めて吟味し、活用してほしい。

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