望ましい未来を具現化するには、日常編

2020年最初の月も終わりでございますね。
今月半ばに始めた有料マガジン「1月後半の記事詰め合わせ」、ならびに他の記事をご購入くださった皆さま、どうもありがとうございました。
来月から有料マガジンは1ヶ月分ずつのご提供になります。そちらもどうぞよろしく。

今月の記事には、スマホをテーマにした連載(第1回第2回第3回)があったけど、新型機器(って、スマホを今時そう呼んでいいのか!?)を手にした後には、慣れるまでちょっとした試行錯誤の期間、定着するまでの橋渡しの体験を伴いがちだよね。
日常、何も考えずにできていた物事の、スムーズさが失われるひととき。
私など、ほとんど時期を同じくして仕事道具のパソコンまで違う物に変えたものだから、二重でその体験を進めるというある種の忙しさを感じることになった。

最短でシフトしたい心が形を取ると。

たとえば、ガラケーユーザーはいわゆる「ケータイ入力」はお手の物だが、スマホユーザーには広く普及していると思われる「フリック入力」に慣れていない。
はじめは、ケータイ入力そのままで、キツツキのように「カカカカッ」と、ものすごいスピードで画面を叩いていたが、そこそこメッセージのやりとりの量がある場合、これをスマホでやっていると指が痛くなる。だって、へこんでくれないでしょ、スマホのキーボードは。
ガラケーはキーが「ボタン」なので、押せばその分へこんでくれ、物理的な力を良い加減で使ってくれるというコンビネーションが実現した。スマホの硬く平らな画面には、それがない。
すぐに、スマホにはフリック入力の方が適していると悟った次第だ。
ケータイ入力禁止を自分に課し、メッセージのやりとりをする度に練習することになった。

スイスイと、フリック入力に慣れるべく指をすべらせてみるのだが、キーを凝視しないと間違える。いや、凝視してるのに間違える。
左から、時計回りだぞっ! と自分に言い聞かせてみるものの、最初は母音「い、う、え、お」の位置の把握が定着してなくて、うろ……と指が迷う。

パソコンのキーボード入力はかなり速い(アメリカの高校留学時代仕込み。自分のパソコンもまだ持っていなかった時代に、Keyboardingやcomputingというクラスで基礎から学んだのだった。幼少期からピアノを習っていたため指はよく動いたし、High Schoolの休み時間にはコンピューターで遊んでいい教室があって、早打ちの訓練になるタイピングゲームをよくやっていたことも上達に貢献した。ちなみに他に学校で用意されていたゲームはソリティアで、そちらは好まず 笑)私はもちろんブラインドタッチが常で、ケータイだってボタンを見ずとも慣れで最速で打てていた。
それが……スマホになった途端、じっとキーを見ているのに、のろ……のろ……というリズムで文が打たれていく。思考が流れるのと同じくらいの速度で形にしていきたいのに、もどかしいったらありゃしない!

日を追ううちに上達はしているようでも、かつてのスピードが実現できないことにギャップを感じた私は、どうしたか。

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