10月のテーマはSweetで☆知覚と世界

自分の内側での、ある段階が終わって、さて次はなんだろうという気持ちになった。
自覚している次のメニューとしては(Coming Up!)「時間と空間の使い方」「意識フォーカスの調節の仕方」(いずれも能動的に扱えるようにする前提の話)がレッスンとして浮上していて、これらもじょじょに理解度を深めてきたテーマだから、極めたいところなんだけど。

それらは今後記事にするとして、それとは別にふと、
「今の私に必要なのは、Sweet成分じゃない?」
と思ったのだ。

なんてったって9月は、精神面では修験者みたいだったもの。
生活は極めてフツーだったけど(前回の記事に書いたイレギュラーな体験を除けば)。
内的に進めている作業が、冴え冴えとした自覚と、毅然とした姿勢が必要なものだったからそうならざるをえなかった。

結果、次はぜひSweetな成分を大切にしていきたい。
スゥイートって言われてもぴんと来ないよ! という人は「遊び心」にアレンジしてもらってもいい。

考えてみると今年は、気の置けない友達と会って他愛ないおしゃべりをするような機会も減っていた。これは多くの人がそうだと思うけど。
特に用事がなくてもそういう人との時間をとることそのものが、心の華やぎやリラックスに繋がったりするよね。
(……と、この部分に関しては本心とは違っており、次の記事で別の見解を書いた。こちら◆「手を引かれたら、出るときだ」

ただでさえ、冬に向かう秋。
なんだかふわふわしてあったかいものが恋しくなってくる季節。

自己テーマとして10月はSweetを据えたいと思う。
冴え冴えするのはいいけど、冴えすぎて鋭敏なハートのふちを丸くする感じだ。
パステル画みたいにぽやぽやさせることで温かみを出し、中和してみたい。

胸キュンを追って、知覚の変化に気づく

私の場合、Sweetのニュアンスには、ほわっと癒される感じ、ふわっと幸せが灯る感じなどのほかに、自分の心がときめくかわいい何かに出会ったときのような「胸キュン」要素も込めている。

今年に入ってからの自分を振り返ると、自然界の様々なものに胸キュンしてきたけど、かつてなかったのは虫たちに胸キュンしていたことで、前は関心を持ったこともなかった「ハムシ」などを心底かわいいと思っていた。

ウリハムシ - Wikipedia

中でも、私の一押しは、クロウリハムシ。
クロウリハムシ - Wikipedia

たとえばウリハムシは、農作物を育てている人からは害虫の扱いを受けるがとてもかわいく、私は彼らの姿を見て「あ、妖精って虫のことだったんだ」と納得してしまった。

だって虫たちのあの(多くはトランスペアレントな)羽といい、繊細な触角といい、どう見ても妖精感あるでしょう。
それで植物のそばにいたりするんだもん。様々な文化で描かれてきた中の、ある種の妖精は、虫が原型なのだとしてもおかしくないよ。

ちなみに、ウリ好きの母にウリハムシの写真を「かわいいでしょ」と、私の「虫・妖精説」を語りながら見せてみたところ、
「確かに、漫画とかに出てくる天使みたいだね……」
と、素朴にコメントしていた(棒人間風に簡略化された天使の絵を思い浮かべた様子)。
今月の記事◆「秋の自然と家族【異なる性質の人もあなたを助けてくれている】」でフィーチャーした通り、母は虫が苦手だ。それでも、この感想。
ウリハムシの実力を感じさせる。

こんな風に余裕で語っている私も、かつては大半の虫が相当苦手だった。

ブログから、2011年秋の記事を振り返ってみよう。探してみると、奇遇にも今日と同じ日付だったこちらを読んでもらいたい。
「秋の夜長にご来客っ!」(vanillatreeは当時の私の活動名)

……けっこうひどいでしょ? 虫に大騒ぎしてるでしょ?
今だったら、あの虫はどんな虫だったのかとそこに興味があるけど。
記憶を辿ると、マツムシあたりじゃなかったのかな。オスなら鳴く虫、鳴いてなかったからメスだったのかな。家に紛れ込んだのだろう。
虫もびっくりしただろうね。

それが時を経て、今や虫が胸キュンの対象になってるんだから、人間の知覚っていくらでも変化するということだよね。

特に私がそう確信したのは、数か月前にある出来事を体験したときのこと。
私はその日見かけたカメムシの一種のような虫をスマホで調べていた。
名前も何もわからないので、外見の特徴でキーワードを入れて、画像検索の結果を吟味していたんだけど……

様々なかわいいカメムシの顔ににっこり、丁寧に一枚一枚の写真を見て癒されていた、その時!!
ある写真に、危うく悲鳴をあげそうになった。「虫を愛でるモード」で没頭していた私は、検索結果一覧を繰っていたら躍り出た、とある別生物の写真にとんでもなくビビッてしまったのだ。

とはいえ普段なら決してそのように、その生物に対して反応することはないのだが。
なぜか検索結果に紛れていた、その写真とは。

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