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令和5年予備試験論文式試験刑事実務基礎科目答案
設問1(1)
Aが所持していたNKドラッグストア会員カードは無記名であり、それがVのものであるかどうかは未確定であるから、会員カード番号を照会することによってVのものであるか否か確認する必要があったから。
設問1(2)
1、窃盗罪の犯人性を認定する上で、犯行時刻、場所から近接した時点、場所において盗品を所持していた者はその入手経路につき合理的弁解をなし得ない限り、窃盗の犯人であると強く推認できる
令和5年予備試験論文式試験憲法答案
第1、Xの主張
1、Xの本件証言拒絶は憲法(以下略)21条1項及び民事訴訟法197条1項3号により認められるべきである。
(1)21条1項は「表現の自由」を保障しているところ、その意義は、表現の自由の保障が民主政治をする上で必要不可欠で、自己統治に大いに資する点や、表現者の自己実現や自己充足という点にある。そして、「表現」に当たらなくても、特定の事実を伝える報道の自由もまた、その受け手の情報摂取を
令和5年予備試験論文式試験刑法答案
第1、設問1
1、本件で甲に監禁罪(刑法(以下略)220条後段)が成立するという主張は以下のようなものと考えられる。
(1)「人を…監禁」するとは、人の身体を間接的に拘束し、その場所的移動を不可能又は著しく困難にすることをいう。
(2)本件で甲は某月10日午後5時5分頃Xが中にいる小屋の唯一の出入口である扉を外側からロープできつく縛り、内側からこれを開けられないようにした。すなわちXはこれによって
令和元年(平成31年)予備試験論文式試験民法答案
第1、設問1
1、DのCに対する所有権(民法(以下略)206条)に基づく返還請求権としての本件建物収去本件土地明渡請求は認められるか。
(1)たしかにCは本件建物を所有して本件土地を占有している。
(2)では、Dに本件土地の所有権は認められるか。
ア、たしかにCはAの生前同人から本件土地の贈与(549条)をなされており、これをもってCが本件土地の所有権を取得したといえる。
しかし、DはAを相続し
令和4年予備試験論文式試験刑事実務基礎科目答案
設問1(1)
1、証拠①のVの供述及び証拠②のロープ、証拠③の診断書からして、本件被告事件が発生したことは認められる。
2、証拠④より、V方付近50メートルの防犯カメラに、車両番号『あ8910』の黒色ワンボックスカーが止まり、そこから男が降りて南方に歩くところと、その10分後くらいに、同じ男が走って来るところが記録されていた。その防犯カメラの撮影時間が本件被告事件の犯行開始時刻である3月9日午後1
平成30年司法試験労働法第2問答案
第1、設問1
1、Y社がCらへ懲戒処分を行うことは不当労働行為(労働組合法(以下略)7条)に当たるとのCらの主張は妥当か。
(1)「労働組合の正当な行為をしたことの故をもって…これに対して不利益な取扱いをする」場合には、不利益取扱いとしての不当労働行為となる(7条1号前段)。
(2)ア、仮にY社がCらを懲戒処分とすれば「不利益な取扱い」となることは明らかである。
イ、Y社はCらのビラ配布等の行為を