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【リーダーシップSTEP4】ベテラン部下や上司に対する”伝え方や提案の仕方“とは?

前回までは、プレイヤーの方に対する“褒め方“と“叱り方“について説明しました。

ですが、これが年上の方だったり、上司だった場合は少しやり方を変えなければいけません。

今回は、ベテランの方や上司の方に対する伝え方や提案の仕方について説明させていただきます。

この記事は「伝え方が悪く上司を怒らせてしまった」「上司に対してどのように指摘したらいいのかわからない」といった悩みを持っている方を対象としています。

参考になった方は“スキ”をお願い致します。


〜やってはいけない伝え方〜

まずは、やってはいけない指摘方法について説明します。

①自分目線の伝え方
②その場の感情に任せて、言葉選びができていない伝え方
③改善策、代替案が無い状態での伝え方

何を隠そう、私は以前の記事でも書きましたが“やりたがり”の性格なのでなんでも行動したいと思って色々上司に提案することがあります。

今回は、マネージャーになったとしても、私が心に刻んでいる伝え方や提案方法について順にご紹介していきます。


①“自分目線“の伝え方

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例えば、私が会社の教育(研修など)に関して改善したいと思っていることがあったとしましょう。

※私の会社は資格を持っている人を採用しているため、教育が進んでいないことが課題としてありました。

ですが、その研修について「この会社は教育が遅れてますよ」とストレートに言ったら上司はまず良い顔はしないでしょう。

「そもそも人が集まらないという問題から人がやっと集まるようになった」とか、「人がやっと入っても資格を持っているが故に、どんどん転職して人不足時代があったんだ」などときっと上司の中でも悩みがあったはずです。

ですので、主語を部下や上司目線に変えて指摘や提案をするようにしています。

例えば、「今年の研修した人たちがレポートを出した時に、レスポンスが欲しいって言ってました」とか「〇〇(上司)さんが忙しいのは承知なので、研修生からヒヤリングをしておきました」など改善できる点を一つずつ、それとなく伝えることがことが大切です。


②その場の感情に任せて、言葉選びができていない伝え方

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「最近の新人は言葉遣いができていない」などというのはベテランの部下などから聞く言葉ですが、私は「言葉遣いを学ぶ機会が少ない」というのが正解ではないかと思います。

例えば、前の大手予備校講師の時代では、1週間に1度は必ず「“飲み“ニケーション」がありました。

特に私の場合は、学長が在籍されている教室に配属されていましたから、休日でもご飯にお誘いいただくこともあり、週に2、3回は必ずいくことが多かったです。

その時に、先方とのご挨拶の仕方やお酒の注ぎ方、テーブルマナーから言葉の使い方などを“実践的に訓練することができた“のです。

ですが、最近はそういったコロナの影響もあり、食事にいく機会も少なくなりつつあります。

転職して、今の会社に入り、会議中のやり方がストレスになっているとしても上司のやり方に腹を立てるのではなく、「今回の議題内容として〇〇さんのおっしゃる通り、A案を中心に深掘りしていくのはいかがでしょうか」と言葉を選びながら修正することを意識しております。

大切なのは、後輩たちに言葉使いの大切さ(感情に任せていうことではなく、論理的に客観的に伝えるための言葉遣いのお手本)を見せることがマネージャーには必要なことでしょう。


③改善策、代替案がない状態での伝え方

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誰でもそうですが、欠点ばかりを指摘されて嫌な感情にならない人はいません。

それは上司も一緒です。

問題にぶつかった時に、うまくいかないのは、その改善策を知らなかったり、状況を把握できていなかったり、信頼関係が構築できていなかったりが原因となるでしょう。

上司自身が気づいているつもりでも、気づけていないこともあるのです。

私はそう言った“人が困っている状況こそが、最大のチャンス“だと思っています。

なぜなら、私のような中間管理職であれば部下からの意見も吸い上げることができますし、私の目線から気づくことも多くあります。

つまり、多くのアイデアを獲得できる立場にいるのがマネージャーになります。

最近の事例でいくと、ベテラン部下の方や上司の方は“デジタル“に関して苦手な人が多いです。

「新入職員採用のホームページはこのように作る方法があります。」とか、「LINEワークスで情報共有システムを構築しませんか」など最新のアイデアを使っていくことが今後の時代にも必要なことでしょう。


〜これらの伝え方を改善する方法とは?〜

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それでは、これらの指摘を避けるために具体的にすべき行動とはなんでしょうか?

それは、起こり得る問題を予測し、その時の感情や状況をイメージして、具体的な解決策などを言語化しておくことです。

例えば、今日会議があり、その時の議題から聞かれてくることが予想できたとしましょう。

「新人採用のホームページ作りについて話し合う」としたら、「それぞれのページをどのようにしたらいいか」と上司が聞いてくると予想できます。

その時に、“デザイン“の観点なのか、“文章”の観点なのか、“システム”の観点なのかをそれぞれ想定しておき、自分の伝えたい要点をまとめておく必要があります。

このような思考の整理は、一朝一夕では身に付かず、訓練することが必要です。

みなさんもこのオススメする書籍のように、自分の思考や感情を整理するため、朝5分ほどで「何をすべきか、どのような改善策がいいのか、どのように伝えたらいいのか、その時相手はどう思うのか」を0秒で思考して紙に書くなど言語化してみてください。

とてもオススメです。

⭐️オススメの書籍⭐️


〜最後に〜

上司に対する指摘や提案というのは、トラブルのもとになりますが、それを恐れて何も言わないのは会社として成長はできません。

いかに、「部下からの意見を吸い上げるか」ということと「その伝え方」についても学んでもらう機会を作ることがマネージャーの使命の1つだと考えております。

次回の記事はもう少しこの内容を掘り下げて、“ティーチング”と“コーチング”をどのような場面で使い分けるのかについてご紹介したいと思います。

参考になった方は“スキ”を推し手いただけるとめっちゃ嬉しいです。


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