キツカカナタ

観た映画と読んだ本と日々の思ったことを書いていきます。

キツカカナタ

観た映画と読んだ本と日々の思ったことを書いていきます。

最近の記事

何にも持っていないような気がする。

40数年生きてきて、何も手にしていないような気がする。 そこそこの会社でそこそこの地位にいる。 でもこの手には何にもない。

    • さっきまでの通り雨

      誰かを好きになる。 ということが不意に訪れる。 昔は頻繁に。惚れっぽい体質だったのかもしれないが、性欲と恋愛感情を混同していたせいだと思う。 今も混同しがちになるが、それでも昔よりはマシで、これは性欲だということをちゃんと認識するようになっており、しかしそうなってくると誰かを心から好きになるということがほとんどなくなる。 良いなと思う人がいてもそれ以上なにも感じない。 性欲に基づいた行為を求めて何か行動に移すことはあっても、それ以外で動くことはない。 そんな心の状

      • 湯気がのぼる。

        今日は広島出張に行ってきました。 山梨育ちで令和の武田信玄として信玄公ができなかった全国統一を目論む私ですが、 祖父の生まれは実は広島で広島には中学生の時に1回と昔出張で1回行ったことがあるので今回で3回目です。 広島生まれの祖父は戦争が終わると東京に移住してそのまま東京に住み続けたそうです。 私は小学生の時、いつも帽子を被って冬でも短パン履いているような少年でした。 祖父が広島生まれということもあり、小さい頃は広島カープの赤い帽子をいつも被らされていましたが、自我が

        • 「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」あらすじ

          中学3年生の春、カート・コバーンが死んだ。ショットガンで頭を撃ち抜いたらしい。でも俺は泣けなかった。そんなことよりも、あの時の俺はどうすれば童貞を捨てることができるのか。そのことだけに夢中だった。 友人が誰かと付き合った話に興奮し、深夜のエッチな番組の話とバイクの話で盛り上がり、友達のにいちゃんが聴いている音楽に酔いしれ、映画をたくさん見ているとかっこいいと思ったり、怖い先輩と理不尽な学校の伝統行事に苦しんだり、隣町の花火大会が最大のイベントで、深夜窓からクラスメートが忍び込

        何にも持っていないような気がする。

          「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」第3話

          はじめは戸惑っていた。 ただ、部屋に入れる入れないで揉めていると親にバレるという怖さがあり、とにかく静かして入れということになった。 しかしそのうちそれが回数を重ねてくると、悪いことをしているという事が高揚感となり、アンが夜中窓から部屋に入ることが普通のことになっていった。 セックスをするわけではなく、ただ枕を並べて話をする。 ただそれだけだが、だれにも言えない秘密なことをしている、アンと学校ですれ違う時、その事実が異常におれを興奮させた。 学校からの帰り道、ミヤと

          「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」第3話

          「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」第2話

          山梨県で一番古く明治・大正・昭和と続く甲府の真ん中にあるこの高校は、平成の時代には受け入れ難い、古の伝統行事を今でもたくさん残している。 一番の狂気は【強行遠足】という制限時間を24時間として山梨県甲府市から長野県小諸市まで夜通し歩くというものだが、4月に入学したまだあどけなさの残る1年生に向かってまず最初にせまる狂気は【応援練習】と呼ばれる伝統行事だ。 入学する前に散々聞いた噂がある。「応援練習はヤバイ」。 高校に入学して3日目。すべての授業が終わると、1年生は全員

          「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」第2話

          「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」第1話

          朝学校に行くと常呂が泣いていた。 カート・コバーンが死んだ。 自殺したらしい。 おれは泣いている常呂をひとしきりからかいチャイムが鳴り席に着いた。 常呂は暫くのあいだ机に伏せたままだった。 「カートが死んだんだよ。」 自殺した。そのニュースを聞いて常呂は泣いた。 おれは泣けなかった。 おれにはそんなことどうでもよかった。 中学3年生のおれにとっては「どうすれば童貞を捨てることができるのか」、頭の中はそのことでいっぱいだった グランジ音楽を世に広め、一つの時

          「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」第1話

          自己紹介

          私の概要 ●身長 176センチ ●体重 67キロ ●好きな食べ物 お寿司、グラタン、カオマンガイ、あんかけ焼きそば →鉄火巻が好き。クリームソースとマカロニが好き。ナンプラーが好き。お酢も好き。 ●好きなお酒 ラフロイグ、クライヌリッシュ、木挽きブルー →ウィスキーが好き。ただすぐ酔う。基本は焼酎。 ●好きな音楽 TECHNO、クラブミュージック、discoっぽい曲、ファンク →いまだにクラブに音楽を聴き。でも起きてられないから1時過ぎには帰っちゃう。 ●好きな映画 ビッグ・

          密室本 脳みそを覗かれていた

          列に並ぶことが全く好きではない。 なのでもちろん並んでまで何かを食べようとか思ったことがない。 最近のサウナブームからサウナに入るために裸で並ぶことがよくあるが、あれも本当に嫌で最近は並ばなくて済むように開店と同時に行くようになった。 家の近所のラーメン二郎の行列、裸の男たちが並ぶサウナ室の前の行列、上野動物公園のパンダを見るための行列、スターバックスを飲むための行列、行列し行列行列行列。。。。東京のどこにでもあるどこまでも続く行列は全てがしっかりと整理されていて、行儀よ

          密室本 脳みそを覗かれていた

          密室本 ピアノの調べ

          都会にも不思議な夜がある。 先日、数年前に弊社を退職し独立した人から連絡を貰い、 飲みに行こうということだったので行ってきた。 かれのSNSは見ていたのでなんとなく何をやっているのかは知っていたが、事業に一貫性あ欠けているように見えていて、はたしてどうやってご飯を食べているのか気になったので話を聞いてみようと思い行くことに。 お店集合で先に待ち構えていたかれ。 私的な近況報告を聞きながら、 今どんな仕事をしているのかを聞くと、 自分の事業を語りだすかれ。 話を聞いて

          密室本 ピアノの調べ

          密室本 おじさんが女性を学ぶ。

          https://www.amazon.co.jp/s?k=おまじない+西加奈子&crid=19EB9G7X1ZPLQ&sprefix=%2Caps%2C808&ref=nb_sb_ss_recent_1_0_recent もういい年なのでそれなりの人数の女性とお付き合いをしたことはある。 「なんで人の気持ちがわからないの??」 だいたいお付き合いしている人と別れる時はこの言葉で終わる。 別れを切り出すのはいつもこちらなのだが、話し合いになり、相手から「あなたは人の気持

          密室本 おじさんが女性を学ぶ。

          【スタンフォード式人生デザイン講座 仕事篇】を読んで考えた私の人生観

          次にこの本に沿って人生観を考えてみた。 みんなこういうこと就職活動中とかにやるんだろうか。確かにやったほうがいいよな。 ■私たちはなぜここにいるのか 今まで自分が生きてきた結果。全ては必然。昨日の自分の選択が今日の自分を作っている。 ■人生の意味や目的は 常に新しい刺激や知識を吸収し、面白い人生を送る。 ■あなたと他者の関係は 自分が好きな人とそうではない人がいる。好きな人は、常に新しい刺激や知識をくれる人。そういう人と一緒にいたいし、一緒にいると楽しい。(あれ

          【スタンフォード式人生デザイン講座 仕事篇】を読んで考えた私の人生観

          【スタンフォード式人生デザイン講座 仕事篇】を読んで考えた私の仕事観

          これを読んでかんがえてみたことをまとめてみました。 今まで、自己分析とか全くやってこなかったツケなのだろうか、最近自分の望むものと現実との微妙なズレが気になり始めたので考え始めるのはいくつになっても遅くはないと考えてみた。 ■なぜ仕事をするのか 他者から認められるため。他の人からすごいと言ってもらうため。いい生活をするため。 他者から認められる。それは有名な会社にいること、高い役職にいること、良いお給料をもらうこと。この3つを満たすために今の会社で働いているし、この3つ

          【スタンフォード式人生デザイン講座 仕事篇】を読んで考えた私の仕事観

          密室本 こんな場所だから食を思う。

          マンガ「美味しんぼ」が好きすぎて全話暗記しているという後輩がいた。 ほんとかよと思い、昼時にたまたま入った定食屋に「美味しんぼ」が置いてあったのでクイズを出してみた。 「ほやの話で出てきた山岡さんの後輩のなまえと登場した巻は?」 「はいっ!31巻のタイトルは能あるホヤ!」 「。。。せせ、正解!」 信じられないと思った。「美味しんぼ」ってそんな読み込むマンガだったのか。 そんなことを考えながら唖然として彼の顔をみつめていたら、置かれた味噌汁が冷た。 ■私は食事にほ

          密室本 こんな場所だから食を思う。

          トイレ本 私が密室で読んだ本

          トイレで本を読む事は風水的に最悪の行為らしい。 そもそも紙は邪気を吸い込むということでトイレットペーパーでさえたくさん置かない方が良いらしく、それでいくともちろん紙でできた本をトイレに置いておくことは邪気を溜め込む行為、との事になるわけだが私は風水をはじめとした占いの類を信じてはいない。。。信じてはいない、が、でもなんとなく気にはなってしまう。 実家のトイレには本棚があった。 読書家の父親がトイレの中で用を足す時に読むための本が置いてあった。本と言っても短編集や気軽なエ

          トイレ本 私が密室で読んだ本

          離婚についての考察 その5〜これで終わり

          ※この文章はもちろんマークジョンソンとは何の関係もありません。ただいま聴いているだけです。 「わたしはこのままでいいと思っている。でもあなたが修復したいと言うのなら、それは無理だから離婚しましょう」 真っ直ぐに私の目を見て、美しい妻はそう言って、離婚を切り出しました。私はそれに反対する言葉を持ちませんでした。 そこからはみょうにお互いがスッキリしたのか、言いたいことを言い、久しぶりに妻としっかりと話をすることができて、私はなんだか昔に戻ったようなそんな気持ちになっていま

          離婚についての考察 その5〜これで終わり