AI音声による表現の可能性については、この記事の対象であろう若い皆さんには改めて説明する必要もないでしょうね😄。ボーカロイド(ボカロ)と言うソフトウェア音源(と言う言い方が正確かどうかは謎🤔)の普及は明らかにそれまでの表現活動の概念を変えました。これに関しては色々な切り口がありすぎて、私には包括的に語る事は難しいので、その中でも一番本質的な表現媒体としての人との関係性(相対性かも知れない🤔)と言う観点でお話をしたいと思います。 ですがその前に、もしかしたら今お読み頂いてい
私は声優の養成所でも主に舞台を通して学ぶスタイルの授業をします。何故なら舞台は役者として一番自由に演じられる環境であり、演じる上でのハードルが最も低い場所だからです。言い換えるなら、舞台で出来ない事はカメラの前でもマイクの前でも出来ません。ですから生徒さん達に今何が出来て何が出来ないかを自覚してもらうためにも舞台を基本としています。 私の授業では、初めに私が書き下ろした第一場だけの台本を渡します。そしてチームに分かれてもらい、チームごとに続きを考えて一本の作品として演じ
前回は「表現が大きくならず思うように演じられないのは発声法に問題があるからかも知れない」と言うお話でした。心当たりがある人は、まずは身近にいる先生に相談する事をお勧めしますが、ここで一つ覚えておいて欲しい事があります。 巷には理想的な発声法を身に付けている人は沢山います。代表的な例で言えばオペラ歌手ですね。クラシック界では常に究極の表現を求められる訳ですが、そこで活躍できるような歌手は皆自分の体を最大限に効率よく使いこなしています。それでこそあの表現が出来る訳です。所が
そもそもしゃべる事が苦手な人はあまり声優になりたいとは思わないでしょうし、きちんとした学校や養成所ならしゃべる事に問題があるような人が入る可能性も低いでしょう。ですから私が養成所や学校で出会う生徒さん達は皆良く通る大きな声でしゃべっています……と言いたい所ですが、実際はそうでもありません😅。勿論良く通る声の生徒さんもいらっしゃいますが、とても不自由な声の出し方をしている生徒さんの割合も案外高いように感じます。 🙄なんでかなぁ❓ これはデータを取った訳ではないので単なる
前回は「声優」と言うものは定義できるのか、それとも出来ないのかと言うお話をしました。考えてくれた人はいるのかなぁ❓定義は出来たでしょうか❓😄 最後に「もし定義出来るとすれば、それは〝表現者としての声優〟の定義になるはずだ」と言うような書き方をしました。「え⁉️😳表現者じゃない声優なんているの❓」と思う方がいらっしゃるかも知れませんが、現実として演技スキルがあるとは思えない人にオファーが行ったりキャスティングされたり、場慣れした素人のような人が仕事をしている以上、ここは分け
「声優を目指す」と言う目的が定まったら、後はそれに向けて必要な努力をすれば良いと言う事になりますよね。至ってシンプルです😉👍。そこで生徒さん達に聞いてみるのです。 「皆さんが目指している〝声優の定義〟を教えてください😄」 これを聞くのが毎回とても愉しい❣️何故なら、生徒さん達が抱いている「声優」と言う言葉のイメージや解釈がよく分かるから😄。中には無反応の人もいて「あぁ、何となくイメージに魅かれているだけなのだなぁ。他の道に進んだ方が良いんじゃないのかな😅」と言う事もよ
世の中には「声優になりたい」と言う人が沢山います。まぁ、それ自体は別に良いとも悪いとも私は思いません。日本国憲法はその第13条で幸福追求権を認めていますから、声優になる事(あるいは目指す事)でその人が幸せになれるのであれば大いに目指したら良かろうと思います😉👍。 ただし、ここに一つ問題がありましてね。私がデビューした頃と今とでは「声優」と言う言葉の意味合いが大分違うのですよ😵💫。私が声優の養成所(のような所😅)に通い始めた40年ほど前は、「声優」と言えば「アテレコ・ア
これはTwitterやFacebookですでに取り上げた話ですが、今一つ思うような文章にならなかったのでこちらで書き直す事にしました😅。まずはリンク先の明治大学法学部教授・堀田秀吾氏の記事をお読みください。とても興味深い話です😄。 これは私の授業を受けた事がある人なら「あぁ、石野竜三がやっていたのはそう言う事だったのか😧」と思い当たる節があろうかと思います😄。私は生徒さん達の〝やる気エンジン〟を始動させるためのスターター・モーターの役割をしていると言ったらイメージしやす
千葉繁さんが当時駆け出しだった私のどこに演劇講師の素養を認めたのかは未だに謎です。単に「暇そうだ」と思ったからかも知れません😅。ただ「役者なんていつまでも出来るもんじゃない。だから稼ぎ打ちは多い方が良い」とおっしゃっていた事は覚えています。確かに当時から千葉さんも色々な事をやっていらっしゃいました。 そう言うような話は、私の師匠であった故・藤城裕士さんも折りに触れておっしゃってましたね。「役者なんていつ売れるか分からないのだから一人で出来る仕事を別に持っていると強い」と。
演劇講師を引き受けてはみたものの、一体何をしたら良いものやら🤔。そこで千葉繁さんに聞いてみました。 「芝居を教えるって言っても、何をしたら良いんですか❓🙄」 「何でも良いよ😄」 「え⁉️😳」 「皆芝居の勉強を始めたばかりだからさぁ、何をやっても勉強になるから😉👍」 「はぁ、そうですか……😳」 と言う訳で、自分がそれまでやってきた事をあれこれと思い出しながら遠い目をしておりました😅。でも「どうせすぐには出番もなかろうから慌てる事はない、ゆっくり考えよう」と思っていたのです。
実はですねぇ、演劇講師という仕事を始めてから結構長いんですよ。足掛けで言うと🤔……四半世紀を超えるかも知れませんね。『芸歴がたかだか35年程度の人間が』と言う話ですから、当然自分が未熟な頃から偉そうに教えていた訳です。ひどい話ですよねぇ😅。当時私に教わった皆さん、ごめんなさい🙏。 それじゃぁ、何でそんな若輩者が偉そうに演劇講師をする事になったのかと言いますと、偉大な先輩のお一人・千葉繁さんの一言がきっかけでした。 きっかけはパソコン😅 話はズ〜ッとさかのぼって……
はじめまして。俳優・声優・歌手など表現者として生きてきた石野竜三と申します🙇。 先日神の啓示に打たれて(嘘😅)ちょっくら真面目に表現に関する話を書き残しておこうかなぁ🤔と思い立ちましてね。まぁ、気まぐれなのでどこまで続くか分かりませんが、お付き合い頂けたら嬉しゅうございます🙇。 これまでTwitterやFacebookなどでもたま〜にお芝居を中心に表現に関する話を書いてきましたが、Twitterは文字数が足りないし、Facebookは使いにくくてインターフェイスが気に