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売れる方法なんてこっちが知りたい😞💬

 前回は「声優」と言うものは定義できるのか、それとも出来ないのかと言うお話をしました。考えてくれた人はいるのかなぁ❓定義は出来たでしょうか❓😄
 最後に「もし定義出来るとすれば、それは〝表現者としての声優〟の定義になるはずだ」と言うような書き方をしました。「え⁉️😳表現者じゃない声優なんているの❓」と思う方がいらっしゃるかも知れませんが、現実として演技スキルがあるとは思えない人にオファーが行ったりキャスティングされたり、場慣れした素人のような人が仕事をしている以上、ここは分けて扱わざるを得ないと私は考えています。

 以前にも触れた通り、こうした背景によって今は色々な意味やシチュエーションで「声優」と言う言葉が使われています。ですからその本質を一言で言い表すのはとても難しい。何故そうなったのかと言う事に関しては諸説あるでしょう。
 私は作品の質よりも売るための話題性を優先して成功した作品が契機になったのかなと考えています。そう言う事例が出れば当然〝二匹目の泥鰌(どじょう)〟を狙う人が現れます。そして時間とともに定番化していく。
 この方法で制作するなら、表現力や技術や感性よりも、話題性だとか本人の地の面白さなどが求められる事になりがちです。そうなると、仮にオーディションがあったとしても、役に則した究極の表現力などは求められないでしょう。人脈とか性格とか過去の実績とか運などがものを言うのは想像に難くありません。こう言うキャスティングの割合が増すほどに全体の表現の質は確実に下がりますが、それで広がった可能性もあるでしょうから、私はこれ自体は否定も肯定もしません。

🏫先生は辛いよ😭

 ただし声優になるための学校や養成所で教える先生にとっては、これは大問題です。何故なら、生徒さん達のバラバラな期待に応えるためにはとんでもなく広い範囲をカバーしなければならない訳だし、事によると人脈とか運とか地の性格の面白さと言った教えようのないようなものまで教えなければいけないのかも知れないのですからね😅。
 そうなると技術や考え方や感性について教える事がどこまで役に立つのかも確信が持てないし、下手をするとデビューするのに無駄な回り道をさせているのではなかろうかと言う気さえしてきます。う〜みゅ……🤔
 しかし演劇講師としての私は、とてもそう言う現状に対応出来る気がしません😭。もし対応出来るなら、私自身が俳優・声優・歌手としてもっと売れているはずですからね😅。とは言え、誰が何を言おうが、今はそんな時代なのです😮‍💨。

 と言う訳で「声の仕事ができれば何でも良い(≒売れれば何でも良い)」と考える生徒さんの期待には、私はこの先も応えられそうにありません😭。そこで前に触れた通り「そう言う考え方は全く否定しないけれども、残念ながら私の授業は受けても全く役に立たないからお引き取りください」と言う羽目になる訳ですね😅。これは生徒さんの問題ではなくて、あくまでも私の演劇講師としての力量の問題なので、ただひたすらに「申し訳ない🙇」としか言いようがありません。実際に生徒さん達には正直にそう伝えています。

🏫なんのための先生❓😳

 それじゃぁ「お前は一体何が教えられるんだよ❓😳」と言う話になる訳ですが、私が教えられるのは〝表現者としての声優を目指す方法〟。つまり私は「〜が出来る俳優」と言う形で「声優は定義できる」と考えているのです。その人が俳優としてその声優の定義を満たせれば、売れるかどうかは分かりませんが、現場に出た時に求められた仕事はキッチリこなせるだろうと考えているのです。

 現場で求められる能力を具体的なゴールとして提示すれば、後はそれが出来るように努力をすれば良いと言う事になります。身に付けるための方法論は先生によって様々でしょうし、どう言うやり方がその生徒さんに合っているのかも様々ですから一般論では語れません。またその手法と生徒さん達の達成度が先生の腕の見せ所でもありますから、今学んでいる皆さんはそんな目で先生を観察すると面白いかも知れませんね😅。生徒さんは受益者ですから、どんどん先生を利用したら良いと思います😉。

 と言う訳で、初めに「声優を定義する」と言う事は、全員のゴールを明確にしてそろえる事を意味します。そうしないと生徒さん達も不安でしょうし、なによりも限られた時間に多くの生徒さんと学ぶには効率が悪すぎる。そこで授業を始める前に〝違うゴールを目指したい人〟にはお引き取り願うのです。お互いの幸せのためにね😉。


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