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そもそもなぜ芝居を教える事になったのかと言うお話

 実はですねぇ、演劇講師という仕事を始めてから結構長いんですよ。足掛けで言うと🤔……四半世紀を超えるかも知れませんね。『芸歴がたかだか35年程度の人間が』と言う話ですから、当然自分が未熟な頃から偉そうに教えていた訳です。ひどい話ですよねぇ😅。当時私に教わった皆さん、ごめんなさい🙏。

 それじゃぁ、何でそんな若輩者が偉そうに演劇講師をする事になったのかと言いますと、偉大な先輩のお一人・千葉繁さんの一言がきっかけでした。

きっかけはパソコン😅

 話はズ〜ッとさかのぼって……確か1989年くらいだと思います。ある時千葉さんがスタジオで分厚い本を読んでいらっしゃいましてね。聞けばそれはミュージック・シークエンサー・ソフト(シンセサイザーをパソコンで演奏させるためのソフト)のマニュアルだったのです。もともと歌手になりたかった私は話を聞くほどにパソコンが欲しくなりましてね。そうしたら千葉さんが「もし買ったら何でも教えてあげるよ」と言ってくださったので、すぐに当時発売直後だったRoland初代ミュージ郎PC98と一緒に買いました。

 それからと言うもの、分からない事があれば千葉さんの個人事務所(?)にちょいちょい遊びに行ってましたね。そんなある時、二人でご飯を食べに行く道すがら、唐突に千葉さんが「石野くんさぁ、先生やらない❓」と言うのです。
「先生って、何の先生ですか❓😳」
「そんなの芝居の先生に決まってるじゃん😄」

 当時千葉さんがトップを務める俳優の養成塾のようなものがありましてね。バーストマンと言う劇団の俳優陣が講師を務めていたのです。所が公演があると皆その舞台に出演するものだから先生が誰もいなくなってしまう😅。その穴埋め要員として私はスカウトされたのでした。

「え⁉️待ってください、千葉さん。俺、まだデビューしてから10年も経ってないんですよ。良いんですか❓」
「俺が『良い』って言ってるんだから良いんだよ😄」

 と言う訳で、私は演劇講師をやる事になったのです。まぁ、今にして思えばひどい話ですよねぇ😅。私もあまり考えもなく「千葉さんが良いって言うなら良いか😄」くらいの事で引き受けたものですから、そうすぐに出番が来る事もなかろうと高をくくっていたのです。所が思いの外出番は早くやってきたのでした😅。

続く。



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