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覚えとく

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行為を修飾するインタフェースと見立て

行為を修飾するインタフェースと見立て

はじめまして、これがnoteへの初めての投稿です。

筆者は、いわゆるHuman-Computer Interaction (HCI) の研究者です。

研究者は自分が明らかにしたことを伝えるために論文を書きます。論文には客観性のある事実や、曖昧性がなく伝達効率の良い文章の記述が求められます。そのため、研究者の主観的な思いや気持ち、はたまた研究を実現するための試行錯誤は公開された論文では隠れてしま

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デザインの筋トレ〜伝説の世界的デザイナーに教わった観察力を磨くとっておきの訓練法〜

デザインの筋トレ〜伝説の世界的デザイナーに教わった観察力を磨くとっておきの訓練法〜

先日話した寸法感覚の話に続いて、今日は観察力を磨く方法の話をしましょう。

ちなみにこのトレーニング方法、僕のオリジナル・・・ではなく、世界的インテリアデザイナーであり天皇陛下から芸術選奨と紫綬褒章まで授与されている、偉大なる恩師の故・内田繁先生直伝の方法です。

内田先生曰く

「これをちゃんと毎日続けて3年間やれたなら、お前はきっとすごいデザイナーになっているだろう。」

と言われていました。

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生データを取れれば色々できて面白い話

データを取るときに意識したいことに、生データを取ってくるということがあります。生データというのは、全く加工されていないデータのことでして、非常に情報量が多くなっています。

例えば、野球の打者データであれば、1球ごとに、打者名、自チーム名、相手チーム名、相手投手名、相手野手名、カウント、打撃結果、イニング、球種、自監督名、相手監督名などがあると良いと思います。

ではこういった生データを取ったとき

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少しの工夫でグッと良くなる!タイポグラフィTIPS

少しの工夫でグッと良くなる!タイポグラフィTIPS

VASILYのデザインチームでは、「IQON」をはじめとするUIデザインに多くの時間を充てていますが、ファッションブランドとのタイアップ企画や、採用イベント用の広報物など、ビジュアルデザインにも力を入れています。

下記は今週開催されているtry! Swiftでの様子です。ブースのグラフィックや配布パンフレットなどを社内で制作しました。

そういったこともあり、VASILYのデザインチームでは基礎

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深く考える訓練、その1

深く考える訓練、その1

大学の授業用のサブ教材として、生徒に「深く考える」トレーニングの資料を作ってる。

思考力というのは、トレーニングで伸ばすことができる。トレーニングでは、まずは自由な思考よりも、フレームワークを使い倒すことが重要だ。数をこなせば、考えることが苦ではなくなる。それが一番重要だと思う。基本的なトレーニングができていない状態で、自由に発想させても、大半の人は途方にくれてしまう。

ここでは何回かのシリー

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フリーランスフォトグラファーの教科書

フリーランスフォトグラファーの教科書

こんにちは、保井崇志 @_tuck4 です。

「フォトグラファー」ほど誰でもかんたんになれてしまう職業って他にないんじゃないでしょうか。

以前、医学生の友人と話していてビックリしたんですけど、国内の大学医学部は6年制なんですね。さらに卒業しても研修医の期間が2年間あるので、「私は医者です」といえるそのスタート地点まで、最低8年間あるわけです。

お医者さんと比べるのもあれですけど、「私はフォト

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