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りゅう
2023年3月8日 22:04
物心ついた時から、いわゆる『女性らしい』部分が私には欠如してた。例えば、目を大きくすることに必死になることだとか、前髪が揃っていないだけで落ち込むこととか。感度の高い空気読み観測器みたいなのが、その人たちの中には内製されていてその場のヒエラルキーにあった立ち回りが身についている感じとか。小さい頃から自分の益になりそうな人を見つける嗅覚だけは鋭くて、上目遣いとか距離の詰め方とかを駆使して自分の
2023年2月12日 16:32
21歳。冬。恋愛経験、それなり。今からちょうど3年前、私にとっての初めてを、どうでもよかったアイツにあげた。処女のまま生き続けていくくらいなら、とっとと捨ててしまった方がいっそ楽だと思ってた。初めては、別に普通だった。痛くもないし、気持ち良くもない、こんなことを私は、21年も気にして生きてきたのかと少しだけ馬鹿らしくなった。*大学2年の夏。大好きだった彼に振られた。『ず
2022年10月25日 18:13
人生で一番、愛した人がいた。17歳年上。片想いだった。中学の時の先生だった彼は、温厚な表情と、笑うとクシャッとなる目尻が印象的だった。彼は結婚していて、子供もいたけれど、そんなことで諦められる恋ならきっと、想い出にすらならなかったんだと思う。*小さい頃から「男らしく生きなさい」と言われて育ってきた。小学校のランドセルの色がどうしても「赤がいい」と泣きじゃくった時は「男なんだから」と