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竜さんの「つぶやき以上○○未満」

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長すぎるつぶやきと……。
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#旅

表参道のトムヤムヌードルと神宮の森

表参道のトムヤムヌードルと神宮の森

家人が美容院に行っているあいだ、一人で明治神宮を歩いた。

都内で時間が空くと、ボクはよく明治神宮や代々木公園、新宿御苑などを歩いた。

明治神宮、一の鳥居は記憶していたよりもずっと巨大に聳えていた。ボクはしばらくそれを見上げていた。

派手な髪をして、めいっぱいお洒落をした若者が何人も歩いていた。彼らは皆、鳥居をくぐるときに一礼していて、ボクはそれを見て少し驚いた。入口に〈神宮の杜芸術祝祭〉と看

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茅ヶ崎から、伊豆下田へ。ひたすら海岸線をゆく。

茅ヶ崎から、伊豆下田へ。ひたすら海岸線をゆく。

四月にオートバイが納車されたので、すこし長く走ってみたくなって、伊豆下田まで足を伸ばしてきた。

本当は本格的な猛暑になる前に信州や北陸、東北あたりを走りまわりたいのだが、慣らし運転が終わらないことにはなんとも心もとなく、まずは走り慣れた伊豆半島で距離を稼ごうという算段である。

五月二十三日。快晴。気温二十三度。絶好のツーリング日和。往路はひたすら海岸線。国道一三四号線から西湘バイパス、一三五号

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キャンプとは、迷わない明白な暮らし。

キャンプとは、迷わない明白な暮らし。

キャンプが楽しい理由はいくつもあるのだけれど、ひとつには、選択肢が限られるということがある。

富士山の麓の広大な草原でも、秩父の山奥の川を望む深い森でも、家から最も離れた野営の場において、やることは自ずと限られる。

食うか飲むか、目の前の自然に身を委ねるか、だけ。

逆に言えば、せっかく何日も前から大変な準備をして日常の外側にある自然の中に身を置いたというのに、けっきょくあんまりキャンプを楽し

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広告のない街が見たい。

広告のない街が見たい。

キューバの街には、広告の看板がないらしい。

社会主義国なので当然なんだけど、「広告のない街が見たい」という理由でキューバを訪れる人はけっこう多いという。みんな広告に疲れてるんだな。

僕も、たまに都内に出て新橋や原宿を歩いていると、それだけで疲れてしまうのは、目に映るあらゆる場所に、これでもかというくらいに大量の広告が溢れていて、その情報処理に頭が追いついていないせいかもしれない。

「これいい

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