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君が僕の名前を呼ぶから

12
本当の自分もわからない。こんな僕 なのに運命なんて思って 永遠を誓ったりってあるのかな。 その瞬間の気持ちに嘘はなくてって 永遠でってわかる。 でも永遠なんてきっとないよ。どこ…
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#睡眠薬

#12 君が僕の名前を呼ぶから

僕の記憶は全て嘘だった。
なにもかもが偽憶だった。
でも、全てが愛に溢れていた。
愛にも哀にも溢れていた。

彼女がユキが遺したものは
あまりにも大き過ぎた。

永くて甘い夢をずっと見ていた。

何で死んだんだ。
死ぬ必要なんてなかった。
どこにもなかった。

でも彼女なりにきっと後悔とか
たくさんしたんだろう。

僕はこの記憶にずっと埋め尽くされて
いたかった。

目を覚ますと思ってた。ギリギリ

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ひとりよりふたりで#8

考える。今すぐにこれはどうにもならない。
どうしたら、思い描くようにそれが成立するのか?
考えていると人生についても考えだす。
個人のチカラだけでどんな困難も何もかもどうにかできるなら?
人はきっと集まることを辞める。
1+1+1という風に数を重ねていき、回を増して人が増えていく毎に
前よりすこし強くなったり、脆くなったり。
これは確実な答えに向かっているわけではない。
だいたいの目安に向かって、

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