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〜スポーツチームも続々「食」を活用〜今週の気になった食マーケティング関連ニュースまとめ(2020.5.3)

こんにちは。リョウリスのヒダカです。今週の気になったニュースは、スポーツ業界における食を絡めた取り組みです。

NBAが通常通り9月の開幕を発表しましたが、日本のスポーツは依然として開幕が流動的になってしまっています。そんな中、各スポーツチームや選手がさまざまな形で食を通したコミュニケーションを始めています。

取り組みとしては、大きく分けると3パターン見られます。
①近隣の方に無料で食事を寄付
②スタジアムグルメをテイクアウト・デリバリーで提供
③アスリートレシピや選手監修のレシピを公開

どれも、チーム・選手を知ってもらうこと、食を通じてのファンとのコミュニケーションにつながっていくでしょう。その中でもビジネス面でも参考になりそうなのが、鹿島アントラーズの取り組みです。

アントラーズは特設ページを立ち上げ、ホームタウンである鹿行5市(鹿嶋、潮来、神栖、行方、鉾田)および周辺地域にある、通販やテイクアウト、デリバリーが可能な飲食事業者を特別サイトで紹介しています。この取り組みでは、下記のような効果が見込めるのではないでしょうか。

①リモートで感じる「スタジアムの雰囲気」
販売している商品の中には、スタジアムグルメも含まれているようです。近年では広島カープや横浜ベイスターズなど、スタジアムの魅力を高めるために食を活用するケースが多く見られ、それがきっかけで従来の野球ファン以外の層が来場するきっかけとなりました。スタジアムグルメを提供することで、リモートでスタジアムの雰囲気を感じてもらい、来たる再開に向けて継続的にファンとコミュニケーションを取る材料になりそうです。

②チームを核とした「地域コミュニティ」の強化
サッカーはJリーグ創設時から「地域に根差す」ことをモットーとしており、これまでも各チームがさまざまな形で地域コミュニティとの強化に取り組んできました。これまではスタジアム内での取り組み、またはチームがある地域に出向くなど、単発のコミュニケーションにとどまっていたケースが多いですが、今回の「食」のように一つのテーマを掲げることで、点が線に、そして面に広がる取り組みになり、地域間コミュニティがより活性化するきっかけになるのではないでしょうか。

③チームの知名度を生かした、「地域の食ビジネス」の強化
皆さんは上記の5市を知っていますか?いやむしろ漢字が読めない人もいるのではないでしょうか?(笑)。お世辞にも鹿島市以外は認知度が高いとは言えないですが、実はこの地域、農水産物の産地としてはとても有名なのです(個人的には鹿島灘のハマグリ、鉾田のメロンがおすすめです!)。
一方で魅力的な農水産物は各地にあり、知名度を高めるのは非常に難しい課題。そこで今回の取り組みです。アントラーズという知名度を生かして地域の産品・グルメをPRしていくことで、地元だけでなく、全国的な情報発信のきっかけを掴むことができます。

このように、今回の取り組みは「地域コミュニティづくり」を一歩超えて「地域会社」として、地域外へのビジネスチャンスを生み出すきっかけにもなるのではないでしょうか?今後もぜひ注目していきたいですね。

私たちリョウリスは、2020年4月に立ち上げたばかりの会社です。発信する情報に興味を持っていただけたら、ぜひお気軽にnoteの「クリエイターへのお問い合わせ」からメッセージをください。ウェブサイトなどは順次整えて参ります。





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