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エンジニアこそ社会課題解決をリードすべき - インタビュー補足

こんにちは。
新規事業開発を推進する80&CompanyのCTOを務める大川です。

80&Companyでは採用広報の一環としてWantedlyでメンバーのインタビュー記事の連載をスタートしています。第3回目のインタビューが私でした。

インタビュー記事
【Interview #3】エンジニアこそ社会課題解決をリードすべき

記事では話しきれなかったことをnoteで少し補足したいと思います。

エンジニアこそ社会課題解決をリードすべき

まず、タイトルについて。

ここでは”社会課題”と書いていますが、株式会社は営利団体である限り、もちろん社会課題解決のみにフォーカスするわけではありません。

ただ、少なくとも企業の営利活動と社会課題解決が相反しないように、エンジニアとしても社会課題解決を意識する、そのために社会課題について正確に認識しておくべきだと考えています。

“エンジニアこそ”と言っているのはポジショントークでもありますが、その理由は記事中にも記載しているように、以下の意図もあります。

例えば、世界の時価総額トップ10を見れば分かりますけど、IT企業の影響力って、凄く大きいじゃないですか。でも裏を返すと、彼らがかじ取りを間違うと、世界はとんでもなく悪い方向に導かれると思うんですよね。

IT企業のようなテクノロジーに関わる立場としての義務・使命といいますか、ノブレス・オブリージュに近い考えかなと思っています。

例えば、オライリーのGoogleのソフトウェアエンジニアリングの第4章「公正のためのエンジニアリング」でダイバーシティについての課題*が取り上げられているように、社会のインフラともなるサービスの開発に関わる人には社会課題に対する大きな責任が伴います。

グーグルの画像認識システムは、まだ「ゴリラ問題」を解決できていない──見えてきた「機械学習の課題」

また、極端な話にはなりますが、Meta(facebook)が舵取りを間違えてしまうとマトリックスのディストピア的な世界が再現しかねないかなと。笑。

私としても今となってはようやく日本でも当然となってきたキーワード「SDGs」「サステナビリティ」を意識したうえでお仕事をお受けすることも多く、80&Companyでお手伝いさせて頂いている大丸松坂屋百貨店様のファッションサブスクサービス「AnotherADdress」もその意味で大変モチベーション高く携わらせて頂いています。

手の届く範囲との繋がりを実感すること

ただ、「社会をよくするんだ!」「より良い世界をつくるんだ!」というノブレス・オブリージュのような超利他的な行動を実践していこうにも、実態の掴みにくい社会に「社会を良くしていこう!」とコミットし続けることはそう簡単に誰にでもできるものではありません。

そのためにも、

自分の周りの輪の広がりを大きくしていくと、家族、友人、地域、会社、社会、地球になっていく

というような、自分の手の届く範囲との繋がりを実感すること、要は、顔の見える、顔がわかる「社会」を想像できるかどうかが大切なのかなと考えています。

顔も知らない、会ったこともない、喋ったこともない人達の為に、利他的な行動を続けられる内発性はそうそう湧いてくるものではないと思いますし、そもそも、そのような繋がりの実感なしに「”社会”を”世界”を良くしていくんだ!」と言う言葉にはどこか嘘臭さのような違和感を感じざるを得ません。

仕事以外の時間も大切にしよう

「手の届く範囲との繋がりを実感する」という意味では仕事以外のプライベートの時間も大切になると思っています。

インタビューでは

フルリモートやフルフレックスが当たり前になってコントロールできる時間が増えてきて、「ワーク・ライフ・バランス」がより実践しやすい時代

これからフルリモートが当たり前になったり、AIが仕事を代替して可処分時間が増えていく

と言いましたが、これから可処分時間が増えていく中で、日常生活での身の回りの繋がりや、社会や文化を大切に感じる機会が今より増えていくのではないかなと思っています。多くの人にとっては仕事だけが人生ではないですし、人生を豊かなものにするためにはそのような仕事以外のものも大切になってきます。

例えば、私の場合は、毎年のように参加しているフジロックフェスティバルを通して、フェスに一緒に行く友人や、現地で1年に1回合うような旧友はもちろん、そこに関わる音楽やアーティストやイベンター、開催場所の苗場や越後湯沢も全てに大切に感じますし愛着も湧きます。

そのような場を提供してくれているフジロックフェスティバルはいつまでも続いて欲しいですし、昨今のコロナ禍のようなもので存続が危ぶまれるようなことがあれば微力ながらにも応援なりサポートなりしていけたらなとも思います。

フジロックフェスティバルに参加する人も同じように感じる人が多いのではないでしょうか。

そのようなフェスに対する気持ちが、私が80&Companyとは別にお手伝いしているSpincoasterのフェスアプリ事業として仕事にも繋がったりもします。

自分の周りを大切に感じる実感があるからこそ、自分の周りを、コミュニティを、日本を、社会をよくしていきたいな、と感じる。可処分時間が増えて周りとの関わる時間が増えることで、そのように感じる人がもっと増えるのではと、そうなるといいな、と思っています。

地方から社会に活気を取り戻していく

ところで、私が携わる80&Companyは京都に本社を構えています。
新規事業開発のお手伝いをするクライアントも京都や関西を拠点としている企業が多くありますし、ベンチャーにしかできないような規模の地域に結びついた事業への関わりも多いです。もちろんそこからグローバル展開を見据えるものもありますが、大きな事業規模を目指すことより伝統や文化を後世に紡ぐことを主なミッションとするものもあります。

そして、それらの事業を推進するメンバーも京都や関西にゆかりがあるメンバーも多い。これからは、京都や関西以外の拠点のメンバーも増やし、お手伝いをするクライアントも日本全国各地に増やせていけたらなと考えています。

そのように、地域にゆかりのある人たちが「地域をよくしていこう」と事業を推進していく。会社や事業が大きくなるにつれえ関わる地域や人が増えていき、その先に社会・日本がよくなる未来がある。その形は理想の1つであると思いますし、そこに関わる人達の「社会・日本をよくしていこう」言葉は現実的で説得力があるのではないでしょうか。

最後は少し会社の宣伝にもなりましたが、東京以外の地域からしかできないことや、80&Comapanyにしかできないことは沢山あります。一緒に働く仲間を募集していますのでご興味のある人は是非。

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