自由律俳句　＃152

【気になる本棚に立ち読みの人がいる】

---

こんなご時世になる前は、よく本屋さんに行っていました。

特にお目当ての本もないのですが、
本の表紙を見たり、タイトルを読んだり、帯を見たり、
ブラブラしているのが好きです。

美術館に行って作品を見るように、
陳列されている本やマンガを眺めているのが好きです。
(美術館とかあまり行ったことないけどー！)

本屋さんで気になる本を見かけて、
その前に立ち読みの人がいると、私は一度諦めます。
手に取りたいのを諦めるのです。

立ち読みの人が自然に退いてくれるまで、また店内をブラブラします。
まあ、そのうちいなくなるだろうと思ってブラブラをまた楽しむのです。

大抵の場合、少ししてから、
その立ち読み現場を訪れた際には、
立ち読みの方は大体いなくなっているのですが、
たまに、まだいらっしゃることがあります。
いや良いんです。私としては別に良いんです。
(本屋さん側としては少し困ってしまうと思いますが…)

そういう時は、
「あ、なんかこれ気になるなぁ作戦」です！

私は目的の本をすでにロックオンしていますが、
自然とその方のそばに立ち、
「ふーん、こんな本もあるんだぁ」みたいな雰囲気を醸し出しながら、
ロックオンした本を、あたかもこの瞬間に見つけて、ちょっと気になった本みたいな素振りをして手を伸ばします。
そうすると、ほとんどの方は体を避けて取りやすくしてくれます。
作戦成功です！

たまに、ものすごく集中しているのか、
全然動きのない方もいて、
そういう時は、ぶつかったりしてないかとか考えて、ちょっとドキドキします。

ロックオンしていた本のことより、
ドキドキが少しだけ上回る瞬間ですが、
気になっていたので、少しだけその本をパラパラとめくって、
大体買わずに、いつか買いたい本リストのメモに追加したり、
追加しなかったりして、その場を去ります。

そしてまた、
店内をブラブラしたり、そのまま帰ったりします。

世の中が落ち着いたら、
またゆっくりと本屋さんをブラブラしたいなぁと思っています。

---

#自由律俳句 #俳句 #散文 #随筆 #エッセイ #気になる #本棚 #立ち読み #本屋 #ブラブラ #店内 #大抵 #なんかこれ気になるなぁ作戦 #ロックオン #雰囲気 #醸し出す #パラパラ #めくって #ゆっくり