山凌汰

九州大学教育学部2年。2019年度アントレプレナーシップ・キャリアデザイン学生委員。高…

山凌汰

九州大学教育学部2年。2019年度アントレプレナーシップ・キャリアデザイン学生委員。高校生が、自分にあった「学部」まで選ぶための情報を発信します。

最近の記事

恋は盲目―社会心理学が明らかにするこころのサングラス

「恋は盲目」という言葉があるように、人は恋愛感情を抱いている相手の短所に気づかなかったり、何気ない動作でも自分に好意を抱いているのではと誤った期待を抱いたりする。(例えば、筆者は高校時代に最近よく目が合うあの子は自分に気があるのではないかと感じたこともあった。)恋は時に客観的に考えれば不合理な信念を人に抱かせるが、その時人の心の内ではどのようなメカニズムが生じているのだろうか。このレポートでは、社会心理学がこれまでに明らかにしてきたいくつかの知見を参照しながら、恋が人の目を曇

    • 死んでないだけだった僕へ

      「生きていればいいことある」なんて言葉をかけても、きっと貴方は聞く耳を持たないでしょう。ええ、いいことがあるなんて、あった後にしかわかりません。たとえ僕が貴方の少し先の未来を生きていて、たくさんのいいことに囲まれていたとしても、貴方にはなんら実感がわかないでしょう。だから代わりに、貴方にも分かるように、今の貴方について僕が思っていることを書き記します。 はじめにはっきり言っておきますが、貴方の今の生活は最悪です。ゴミはあたり一面に転がっているわ、LINEは返さないわ。嘘をつ

      • 自分の進路を自分で決められる?

        こんにちは。九州大学教育学部2年の山凌汰です。最近、自分がどんなことをしたいのかが少しずつ明確になってきたので、これまでの活動をふまえながら今後の展望を書き残しておこうと思います。 自分の進路を自分で決められる?自分の進路は自分で決めたい、きっと多くの人がそう思っているでしょう。一度しかない人生です。出来ることなら、行きたい学校、就きたい職業、住みたい場所などの希望を叶えたい。もちろん、経済的な要因や、多少の運なども絡んできますが、進路の自己決定を妨げるもののなかには、情報

        • 後悔しない学部の選びかた⑤〜教育学部〜

          大学の学問や、大学生活をイメージしにくい高校生にとって、学部を選ぶのは難しいと思います。自分の興味のあるものを、何学部で勉強することが出来るか分からなかったり、そもそも自分が何に興味があるかが分からなかったりすることもあるでしょう。目的もないまま大学に進学してしまうと、大学に入った後で、何をすればいいかが分からず、こんなはずじゃなかったと後悔することだってあります。 後悔しない大学生活は、自分にあった学部を選ぶことから始まります。ここでは、九州大学で活躍する学生が、何を学びた

        恋は盲目―社会心理学が明らかにするこころのサングラス

          後悔しない学部の選びかた④〜芸術工学部〜

          大学の学問や、大学生活をイメージしにくい高校生にとって、学部を選ぶのは難しいと思います。自分の興味のあるものを、何学部で勉強することが出来るか分からなかったり、そもそも自分が何に興味があるかが分からなかったりすることもあるでしょう。目的もないまま大学に進学してしまうと、大学に入った後で、何をすればいいかが分からず、こんなはずじゃなかったと後悔することだってあります。 後悔しない大学生活は、自分にあった学部を選ぶことから始まります。ここでは、九州大学で活躍する学生が、何を学びた

          後悔しない学部の選びかた④〜芸術工学部〜

          後悔しない学部の選びかた③〜共創学部〜

          大学の学問や、大学生活をイメージしにくい高校生にとって、学部を選ぶのは難しいと思います。自分の興味のあるものを、何学部で勉強することが出来るか分からなかったり、そもそも自分が何に興味があるかが分からなかったりすることもあるでしょう。目的もないまま大学に進学してしまうと、大学に入った後で、何をすればいいかが分からず、こんなはずじゃなかったと後悔することだってあります。 後悔しない大学生活は、自分にあった学部を選ぶことから始まります。ここでは、九州大学で活躍する学生が、何を学びた

          後悔しない学部の選びかた③〜共創学部〜

          後悔しない学部の選びかた②〜経済学部〜

          大学の学問や、大学生活をイメージしにくい高校生にとって、学部を選ぶのは難しいと思います。自分の興味のあるものを、何学部で勉強することが出来るか分からなかったり、そもそも自分が何に興味があるかが分からなかったりすることもあるでしょう。目的もないまま大学に進学してしまうと、大学に入った後で、何をすればいいかが分からず、こんなはずじゃなかったと後悔することだってあります。 後悔しない大学生活は、自分にあった学部を選ぶことから始まります。ここでは、九州大学で活躍する学生が、何を学びた

          後悔しない学部の選びかた②〜経済学部〜

          後悔しない学部の選びかた①〜法学部〜

          大学の学問や、大学生活をイメージしにくい高校生にとって、学部を選ぶのは難しいと思います。自分の興味のあるものを、何学部で勉強することが出来るか分からなかったり、そもそも自分が何に興味があるかが分からなかったりすることもあるでしょう。目的もないまま大学に進学してしまうと、大学に入った後で、何をすればいいかが分からず、こんなはずじゃなかったと後悔することだってあります。 後悔しない大学生活は、自分にあった学部を選ぶことから始まります。ここでは、九州大学で活躍する学生が、何を学びた

          後悔しない学部の選びかた①〜法学部〜

          今年度の抱負ー進路選択を支援する

          自分が学びたいものを学べる場が大学なのでしょうが、最近は学びたいものを見つけるというのは実は難しいのではないかと思うのです。高校生までに法律や経済を深く学ぶことは通常ありませんし、教育を受ける側にはなってもする側になることはありません。心理学など触れることすらないかもしれません。やったこともないのに、それを本気でしたいか、4年間それに関わり続けることが出来るかなど、どのように判断すればよいのでしょうか。(※理系に関しては実情を全く知りません) 大学に入った後で、自分がやりた

          今年度の抱負ー進路選択を支援する

          明日を変える、今日にする

          アントレプレナーシップ・キャリアデザインを受講してくれた皆さま、本当にありがとうございました! 皆さんが本気でワークに取り組んでいる姿や、夢について熱く語る姿をみて僕自身も刺激を受けましたし、企画して良かったなと思いました。また、来年アンキャリ委員をやりたいと言ってくれる人がいることがとても嬉しかったです。聴講生として必ず受けに行きます!笑 授業の最後にも話しましたが、この授業を次へのきっかけにしてほしいと思っています。もしゲスト講師の話を聞いて、自分もこうなりたいと思う

          明日を変える、今日にする

          誰にも正解が分からないからこそ、自分の覚悟を出す

          昨日のアンキャリはdancyu編集長の植野広生さんをお招きしました!植野さん、お忙しいところお越しいただきありがとうございました! ナポリタンの食べ方の流儀や、料理の注文は自己紹介だというお話など、植野さんの食いしん坊の人柄が滲み出た講演はとても賑やかなムードで進みました。食事のお話も大変面白かったのですが、キャリアデザインの講義なので、今回もその方向で振り返りをしたいと思います。 「誰にも正解が分からないので、自分の覚悟を出す」-これがこの講義のテーマでした(と僕は勝手

          誰にも正解が分からないからこそ、自分の覚悟を出す

          すべての意味を考える

          昨日のアンキャリは傘のシェアリングサービス「アイカサ」の福岡責任者の勝井嵐史さんをお招きしました。勝井さん、お忙しい中九大までお越しいただきありがとうございました。 勝井さんが全受講生に質問をしてくださったおかげで、終始対話形式の授業になりました。質問の内容も、「なぜ今日その服を選んだんですか」にはじまり、「どういう社会人になりたいんですか」だったり、「なぜそうなりたいんですか」だったり、自分を内省するものだったのも印象的でした。同じ授業を受けている人にはこんな人もいたんだ

          すべての意味を考える

          奇跡的な出会いと、続いていく日常

          昨日のアントレプレナーシップ・キャリアデザインは武蔵野大学中学校・高等学校校長の日野田直彦さんをお招きしました。日野田さん、お忙しいところお越し頂きありがとうございました。 個人的な話ですが、僕が九州大学の教育学部に行こうと思ったきっかけの一つが、日野田さんの著書「なぜ『偏差値50の公立高校』が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?」を読んだことです。高校生にも質の高いアントレプレナーシップ教育が可能であること、生徒の可能性を拓くために、学校の常識を疑い、最適化

          奇跡的な出会いと、続いていく日常

          #魅せたい相手に見せにいく

          昨日のアントレプレナーシップ・キャリアデザインはモテクリエイターのゆうこすこと菅本裕子さんをお招きしました!ゆうこすさん、お忙しい中来て頂いて本当にありがとうございます!(たぶんリーチしない笑) ゆうこすさんの話し方だったり、身振り手振りだったりで、教室が終始和やかなムードに包まれていたのが印象的でした。講義についても対談形式だったのがよかったですね。 自分をどう見せるか。これはSNSに限らずどの場面においても重要だと思います。就職活動というフォーマルな場面から、友達や恋

          #魅せたい相手に見せにいく

          誰かのために頑張ると、誰かが助けてくれる

          アンキャリの準備が進んでいる。 前回のワークショップでの受講生の活気に触れて、僕が次に担当するワークショップを、僕が考える中で最良のものにしたいと思った。例えば、多様な視点の提示。政治の世界はよく分からないが、素人目でこうしたほうがいいのに、と思うことはよくある。それでもそうならないのには、何か理由があるはずだ。僕が不利益を被る政策によって、利益を得る層が大きいのかもしれない。あるいは、政策決定者の利権めいたものが存在するのかもしれない。 いずれにしても、何か物事を考える

          誰かのために頑張ると、誰かが助けてくれる

          Back to 2014

          またセンター試験を受けることになるなんて、思ってもみなかった。また一から大学生活を始めることになるなんて、思ってもみなかった。また友達と夢を語れるようになるなんて、思ってもみなかったんだ。--- 2019年の僕は、2014年の僕を追いかけていた。一番輝いていた自分だったから。東大の文一に合格し、アントレプレナーシップに出会い、シリコンバレー研修にも参加した(実際に渡米したのは2015年の3月だが)自分。何事も上手くいって、自分なら何かを変えられると信じていた。帰国後は英語教

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