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奇跡的な出会いと、続いていく日常

昨日のアントレプレナーシップ・キャリアデザインは武蔵野大学中学校・高等学校校長の日野田直彦さんをお招きしました。日野田さん、お忙しいところお越し頂きありがとうございました。

個人的な話ですが、僕が九州大学の教育学部に行こうと思ったきっかけの一つが、日野田さんの著書「なぜ『偏差値50の公立高校』が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?」を読んだことです。高校生にも質の高いアントレプレナーシップ教育が可能であること、生徒の可能性を拓くために、学校の常識を疑い、最適化していくこと、そしてなにより、この取り組みが地方の公立高校で実現されたこと。読み進めていくうちに、こんな学校に通ってみたかったという思いが強くなり、こんな学校をつくってみたいという気持ちが芽生えてきました。

そんな想いもあって、アンキャリには教育者を、受講生に馴染み深い学校の常識を疑うことを通じて、キャリアを柔軟に考えるきっかけになる方をお招きしたいと思っていたのですが、日野田さんにこうして講義をして頂けて本当によかったです。4月のキックオフミーティングで、呼びたい人を聞かれて日野田さんと答えた時からいろいろあったなあと思うとしみじみします。

嬉しかったのは、授業終了後日野田さんとまた会いたいと言ってくれた友人がいたことです。もちろん、僕が何かをしたわけでは全くないのですが、アンキャリの企画を担当するものとして、受けてくれた人が次につながる何かのきっかけにしてくれたらいいよねとずっと思ってきたので。

さて、感傷に浸ってないで、少し振り返りをしましょう。日野田さんのお話は、僕にとっても衝撃的でした。おそらくどの受講生にとってもそうだと思います。きっと印象に残った話も、各々で異なるでしょう。

その中で、僕が特に印象に残ったのは、人と信頼で繋がることについてのお話でした。人に何かを頼まれた時、見返りとしてお金を要求することも出来ます。ただその場合、それで関係は一旦終わってしまいます。一方で、見返りもなくその人が困った時に手を差し伸べる。すると助けられた側は、反対にその人が困った時に進んで協力する。このような信頼関係を築くことが出来れば、お互い様の精神でずっと支え合うことが出来るでしょう。日野田さんがこれまでの学校で取り組まれてきたことも、そうして築いた関係の上に成り立っていることを知りました。

最後に、もしこれを読んでくれている受講生がいらっしゃったら、皆さんと一緒に決意表明がしたいと思います。

日野田さんの話を聞いて、僕は正直心が震えました。ただ、震えた気持ちを、僕の心の中に留めていたらもったいない。普通じゃ絶対に聞けない話を聞けるというアンキャリの最大の価値を、僕はこの教室を超えて外に届けたい。もちろん形を変えて。一人でも多くの高校生が、僕みたいに偏差値で大学を選ばずに、自分の心に従って進路を決定できるような社会にする。

その意味で昨日は僕にとって「明日を変える今日」になりました。きっと自分が変われば、社会も自ずと変わっていきます。皆さんにとってはどうでしたか。この教室から、各々のフィールドで、「ゲリラ戦」を始めませんか。


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